空っぽのカップを感情で埋める。
シューっという物音で目が覚めた。22時にセットされた加湿器から煙の様に吐き出された蒸気が、香りと共に部屋の中を埋めていた。
テーブルに顔をつけて眠ってた。「あーもう真っ暗だ。」と思いながら身体を起こす。テーブルの上には、空っぽのカップとリモコンだけ。
暖かい昼下がりについまどろんでしまう時と、コンセントを引き抜かれたテレビの様にパッと意識が飛び眠りにつく時は、時の流れの感じかたが全然ちがう…。今日みたいな日は目が覚めた時、いつも戸惑ってしまう。
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今日は休日だっ