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2019 J1 第3節 名古屋グランパス戦

4月にこのnoteを書いている気もするけどきっとまだ3月()。

スタメン

ガンバは前節清水戦と変更なし、今季ホーム初勝利を掴めるか。グランパスは前節2Gの赤崎が先発、米本がいるとはいえ中盤の強度は気になるところ。

試合内容

名古屋はキックオフ直後から左サイドの奥へボールを送り込み、和泉と赤崎で押し込んだ後、吉田と米本と和泉でサイドを崩して最後は赤崎。名古屋が開始30秒で先制した。ガンバもカウンターから小野瀬のアーリークロスでOGを誘って同点にするが、直後のFKからシミッチに決められ勝ち越される。後半に入ってアデミウソンがPK獲得→同点。打ち合いになった試合は88分相馬が突破→クロス→藤春のOGで決着がついた。

ガンバのボール保持

開始30秒でビハインドを追うことになったガンバだが、そのあともなかなかリズムをつかめない。名古屋の勢いに押されることもあり全体的に自陣深くでのプレーが多かったが、名古屋のネガトラによってガンバのポジトラがうまく機能していなかったように思う。

図は試合であった1シーンだが、名古屋は敵陣(ガンバ陣内)に8人を送り込んでいる。この後ガンバがボールを奪い取るが、近くにパスコースがなく味方を探している間に名古屋の選手に囲まれ、カウンターを受けていた。このように、ガンバがボールを奪ってから名古屋のハイプレスをかいくぐれずにボールを失ってしまうシーンは繰り返し見られた。名古屋のネガトラはボール保持における陣形からしっかり準備されていることがうかがえた。
ボール奪取から素早く攻撃に移れた場合に多く見られたのがサイド(特に左)に開いたウィジョへのロングボールであった。この形は序盤から繰り返し見られたので名古屋のSBの裏のスペースは初めから狙いどころになっていたし、ウィジョへのロングボールも準備されたものであろう。しかしマリノス戦と同じく、この試合でもオフサイドを連発し、1on1で中谷に抑えられるシーンが多かったため、効果的であったかは疑わしい。ロングボールをしっかりコントロールできた場面では、1.そのままカウンター 2.後方からの上りを待って遅攻へ移行 の優先順位があったようだが、遅攻であっても前節清水戦で見られたようなポゼッションは少なく、早めにクロスやシュートを狙う攻撃が多かった。
後半に入っても大勢は変わらず。中盤を使ってボールを出し入れするシーンが少なく、縦に急ぎすぎる攻撃が多かったため、名古屋の守備陣を慌てさせるシーンはなかなか増えなかった。また、自陣深くからの攻撃が多く、ロングボールが増えていたが2トップが両サイドに開いていては絡むこともできず良いカウンターにはならないだろう。ロングボールを使った攻撃についてはどこまで設計されているのか疑問だった。

ガンバのボール非保持

開始直後から押し込まれたこともあり、序盤のガンバのボール非保持は自陣での守備がメインとなった。ガンバがしっかりブロックを作れた場面ではジョー、シャビエルあたりのワンツーなどで攻められる場面は多少あれど、縦パスへの反応などは良く、崩される場面はそこまでなかったように思う。ただボール保持でも書いたように、うまくブロックを作りボールを奪ってもそこから逆にショートカウンターを受ける機会が多く、安定した守備から攻撃にうまく繋げられなかったことは残念だ。一方で脆さを見せたのがカウンターとサイドの守備。遅攻と中盤のフィルターが上手く機能した場面では2次、3次攻撃とつなげられていたが、中盤を抜けられロングカウンターを受けた際になかなか強固なブロックを形成できず、ただ人がいるだけの守備になってしまっていた。サイドの守備に関しては、特に右サイドでジェソクが和泉に対してやられてしまうシーンが多く、交代した米倉と合わせて2失点の起点になってしまった。ジェソクは昨シーズンまでは安心して見れていただけに今シーズンに入って安定感がないのは心配な点ではある。この試合も中央が守れている分余計にサイドの守備が薄い印象を受けてしまった。

その他

・前半今野がヒールのダブルタッチを見せたのにはびっくりした。実況も「場内ざわついてますね」と言っていたがざわつくに決まってる。
・名古屋のミドルゾーンでの守備は両サイドへのパスコースを消しながら前線6人で囲む形。リバプールっぽい。
・赤崎に関しては赤嶺コースにならず良かった。他チームとの試合ではより一層活躍してください。最近新卒即戦力ともにFWを活かしきれてないことが多すぎる気がする。

・現在積み試合は11試合になりました。なのに書いた分量は清水戦より多い。

by かずよ (@alejonius_no19)

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