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東北横断の旅 05 酒田

昨夜から大雨が降り続いていましたが、朝起床しても小雨のようでした。思えば、今回の旅程のほとんどが雨天で、蔵王だけが快晴でした。蔵王の山神様に感謝しないといけませんね。

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酒田は海沿いの街です。盆地にあってしっとりと冷え込む山形市とは違い、一年中海からの風が吹き込むような気候です。当日も風を感じる日でした。

最上川の河口は大きく、橋を渡るだけでも10分ほどかかります。山形県の最南端、我妻山に源流を持つ最上川は、山形県を南から北へ貫きながら、昨日通り抜けた最上峡を抜け、ここで日本海に注ぎます。その流路の半分ほどを踏破した旅でした。

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日本海は少し荒れています。東の松島で太平洋を眺め、西の酒田で日本海に出会いました。松島の海は雨でも穏やかでしたが、日本海は対照的です。

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海岸のほど近くに生息する植物たち。スナゴケとツルウメモドキです。人の手を借りずにたくましく生きています。

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再び最上川に戻り、河口から遡っていきます。

ほんの一瞬、空に隙間ができ陽が注ぎました。ススキが黄金色に輝きます。

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空は相変わらず曇天です。雲がどんどん流れていきます。

帯状の雲が海の上で発生し、波のように海岸に打ち寄せられ、東の山脈に衝突し雨を降らせる、その連鎖が上空で繰り広げられているようでした。季節が下れば、雪雲となり辺り一帯を雪景色にするのでしょう。

風に乗り、白鳥をはじめとする渡り鳥たちも飛来してきています。

羽越本線の長い鉄橋を横に見ながら最上川をあとにします。

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酒田の街から少し奥に行けば、そこには広大な田園風景が広がっています。

江戸時代から米を北前船で全国に運んでいた酒田がある庄内平野は、今でも稲作の一大生産地です。

田んぼのほとりで白鳥たちが骨休めしています。グループごとにまとまり、たくさんのグループがあちこちの田んぼで休息をとっていました。警戒心が強く近づくことが困難で、望遠レンズがあれば・・。

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晴天であれば、鳥海山の見事な山容を正面に見ることができたはずですが、ずっと冠を被ったままでした。山麓の稜線がわずかに顔を覗かせています。

田んぼのあぜ道を歩いているうちに、だんだんと夕闇が迫ってきます。

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渡り鳥たちも家路を急いでいるのでしょうか。まもなく日が沈み、この旅も終わりを告げます。

松島から始まった東北横断の旅はいかがでしたか。旅の実施は10月のおわりでしたが、もう今はどこも雪に覆われているかもしれません。次回の旅でどんな風景に出会えるかを楽しみにしながら、日常に戻ります。

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