発達課題学説のうち、代表的なものを1つ取り上げて、人間の生涯にわたる各発達段階の内容について説明せよ

聖徳通信、健康医療心理学Ⅰのテスト問題(2020年12月時点)です。評価はSでした。

エリクソンの心理社会的発達理論

代表的な発達課題学説の一つに、エリクソンの心理社会的発達理論がある。エリクソンは人生周期を8段階に区分し、各段階に発達課題を設定し、各発達段階においてその課題を達成することが健全なパーソナリティの形成に貢献すると論じた。最初の段階である「乳児期」は「基本的信頼 対 基本的不信」という課題をもつ。信頼と不信の二つのバランスが人生に対する基本的な展望である「希望」の土台を創りあげる力となる。これは人生初期の対人関係における信頼感の獲得の重要性を示しており、特に養育者(特に母親)との関係において安定した信頼関係を築くことが自身への効力感の向上につながると考えられる。

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