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ありあと読みます。 文章を書くことが好きです。 文章を読むことも好きです。 デザインを…

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ありあと読みます。 文章を書くことが好きです。 文章を読むことも好きです。 デザインを考えるのも好きです。 TRPGをしています。

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52Hz

私のために歌われた孤独だった。 私のための歌だった。 私だけの孤独だった。 けれど、そんな私だけの孤独を、両親と川の字で眠るような可愛らしくて愛された子も好んで聞いていたことを知って、思い上がりだったのだと気がついた。 これは、私だけのための曲なんかじゃなかった。 私以外のたくさんの人を救って、 私以外のたくさんの人を癒して、 私以外のたくさんの人を守る曲 私だけの孤独なんて元々存在してなくて。 結局全てはよくある孤独だった。 私はどこにでもいる女の子だった。 私

    • Tiffany

      生まれ変わったらなりたいものが沢山ある。 生まれ変わったら宇宙飛行士になりたい。 生まれ変わったら舞台役者になりたい。 生まれ変わったらアナウンサーになりたい。 生まれ変わったら小説家になりたい。 生まれ変わったら歌手になりたい。 生まれ変わったら、アイドルになりたい。 生まれ変わったら、みんなに愛されて、自分をちゃんと愛せて、綺麗で美しい、エメラルドになりたい。 生まれ変わったらなりたいものが沢山ある。 でも、この人生でやりたいことは思い浮かばない。 何者にもなれないと

      • +29

        ココフォリア部屋3

        • この角で君を刺したかった

          神様はノアに言いました。方舟を作りなさい。 ほとんどの動物がその船に乗ったけれど、仲間外れにされた一角獣は、船の外で何を思ったんだろう。 血に濡れた角は誰を殺したの? 友達が、人を刺した。 そうして、その日からクラスの2つの席が空白になった。 友達だった。親友だった。そう思ってた。 けれど私は、あの子のことを何も知らなかったのかもしれない。 なぜ刺したのかは、わからないらしい。 私にも分からない。 なぜ、あの子は、彼女を刺したんだろう? ノアの方舟の、一角獣の話。 その

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          人生は最悪

          小学生の頃、なれるよと周りに言われた夢は結局叶わないまま、もう20代も後半になりました。 自分の顔が可愛くないと気づいたのは高校生のときで、その時から一生顔面コンプレックスが消えません。 トラウマなんて何も無いのに人に嫌われることが怖くて、いじりも貶しも全部ヘラヘラしてきました。 頑張って描いた絵をたった1度笑われた経験以降、絵を描くことを諦めました。 チャラい先輩に勢いでキスを迫られたそんな些細なことをきっかけに男の人が怖いです。 裏垢で私を嫌っていた女を、絡んだ

          人生は最悪

          眠らない孤独

          眠らない街に救われた。 眠らない街に落胆した。 静かな夜が好きだった。 静かな夜が嫌いだった。 なんにもないあの街の、静かすぎる夜を独り占めにする感覚。 自分だけが持ってると思ってた不眠症。 私だけのものだったあの時間。あの孤独。 それがひどく私を安心させて、それがひどく私を苦しめた。 矛盾だらけだ。 独りが嫌いで好きだった。 なんでもあるけど何にもなくて。 人はいるけどどこか孤独で。 でもどこも眠らない。1人にはなれない。 そんな街を、望んだのは私のはずだった。 私

          眠らない孤独

          アタシ再生産

          少女☆歌劇レヴュースタァライトのアニメを見た。 あまりにも良かった。良すぎる。 そしてあまりにも好みすぎる。 この気持ちがどうしようもないので感想を書きます。 だいぶ感覚的な感想というか、自分の感情の覚書きです。 舞台少女たちが、レヴューを経て奪い合った"きらめき"とはなんなのか。 それは、情熱であり、渇望であり、誇りであり、嫉妬であり、約束であり、孤独であり、絆であるのだと思う。 アニメで描かれたレヴューのタイトルこそが、きらめきだ。 このきらめきを、多分私たちは知って

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          薔薇

          事故だった。 そう、事故だったのだ。 僕が、何か悪いことなんてしただろうか。 ただ、いつものように大学での講義を終えて、サークル活動に少しだけ顔を出して、バイトして、帰ろうとしただけだったのに。 人通りも車通りも少ない家への近道。 女の子なら通らないだろうが、あいにく僕は男だし、ひ弱って程でもなければ、早く帰って明日までの課題を片付けなくてはならなかったから、その道を通っていた。 僕に非があるとすれば本当にそれだけで、それがどんな罪に問われるというのだろう? それがこんなこ

          臆病な魔法使い

          「ぶっちゃけ、魔法使いっていつも何してるの?」 目の前にいる、女に俺はそう聞いた。 彼女は、ここにきて何杯目かの日本酒をぐっと飲みほして、赤らんだ顔で首をかしげる。 「何って?」 だいぶ酔ってるなこりゃ。また今日も俺が運ばなきゃならないのか。 うちのアパートエレベーターないのに…。 そんなことを心で思いながら、とりあえず水を飲ませようとテーブルの隅にある呼び鈴を押しながら、もう一度質問を繰り返す。 「だから、お前は俺が仕事行ってる間何してんの?って聞いてんの。」 「魔法使いの

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          低SAN値非推奨シナリオミッドサマー

          ミッドサマーをみました。(ネタバレあります) っていうほかのブログで書いてた記事の移植。   予告の時点からずっと気になってて、見たい見たいと思ってたんだけどやっと見れたよ。 幽霊も心霊現象も起こらないし、暗い画面も少ないサイコホラー。 眩しいほどの太陽の光の中で起こる狂気。 面白かったー。   ーーー もし、ミッドサマーがTRPGシナリオだったなら。 ミッション型HOありの低SAN値、低INT非推奨シナリオって感じ。 INTとSAN値がものを言うシナリオ

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          ネガ

          眠れない夜がある。 自分が嫌いでたまらない時。 悪いことばかり頭に浮かんでしまう時。 失敗してしまった日。 ひとりぼっちのベッドの中。 死にたい夜。 死にたい。と思う時、なぜかそれ以外は考えられなくなってしまう。 死にたいって思ってない時間の方が多かったはずなのに、一度思ってしまうと、まるで死というものがこっちに気づいて、じっと私がそちらに行くのを待ち構えるように見つめてくるような、そんな気持ちになるのだ。 それがどうしようもなくたまらなくて、その視線から逃れたくて、中学生

          ポジ

          眠れない夜がある。 遠足の前日。 昼間に寝すぎた日の夜。 友達の家に泊まった日。 キャンプに来てる時の寝袋の中。 台風が来てる夜。 台風が来ると、いつもおやすみなさいと両親に言って布団に潜ってから、しばらく待った後にこっそり窓の近くへ布団を被ったまま外を見に行っていた。 ごうごうと音が鳴って、街頭の白い明かりに照らされた薄暗い家の前の道を、葉っぱやゴミとかが飛んでいくのを眺めていたのだ。 たまにその葉が窓にあたって小さな音を立てるのが面白くて、ずーっと見ているうちに窓のそば

          音楽は人を救えない

          めちゃくちゃ久々に映画館で映画を見ました。 やっぱり映画館で見る映画は、没頭できるから良い。 定期的に映画館来よう〜と思いました。 ネトフリとかで見てもいいんだけど、どうしても他のことしたくなっちゃうのよね、家だと。 さて、竜とそばかすの姫を見てきました。 以下、竜とそばかすの姫のネタバレ含みます! ご注意ください⚠️ この作品は、パブリックイメージと現実の相違を沢山描いていると思った。 世界的歌姫のベルが、実際は冴えない女子高生であるとか、理想の主婦として知られる人が

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          東京

          「はやく東京行きたい」 隣で呟かれた言葉に、紙パックのジュースのストローを噛みながら、苦笑いする。 「またそれ?」 「だって東京行きたいもん〜」 「ずっと言っとるもんねぇ」 ユウは駄々をこねる子供のように口をとがらせて机に突っ伏した。 「何の話?」 「ユウの発作」 「あぁ。」 委員会の用事を済ませて戻ってきたカノが、空いていた席に座りながら聞くのにそう答えれば、カノもまた苦笑する。 ユウの発作。言うなれば東京行きたい病。 私たちが生まれ育ったこの街は、都会ともド田舎とも言えな

          親愛なるあなたへ。

          誰かを妬ましいと思う気持ちは、この世でいちばん醜い感情だと思う。 羨望、嫉妬、妬み、嫉み。 それらが無ければ、この世界はきっともう少し美しかったはずなのだと思う。 だって、それらの感情など持ち合わせる必要も無いあなたは、こんなにも美しいから。 あなたを、羨ましいと、妬ましいと、思ってしまう私は、こんなにも醜いから。 美しくなりたかった。あなたのように。 美しいものは愛される。 美しくなければ愛されない。 それはこの世の理だった。 だって誰だって、醜いものを愛そうだなん

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          25

          今日ふと、高校時代の知人のことを思い出した。 その子のことを夢に見たから。 そんなに親しくない人だった。だから知人。 友達の友達みたいな子。 髪が短くて、地黒なのか文化部なのに少し浅黒い肌をしていた。 真面目でスカートも長くて大人しそうな子だったけれど、ビジュアル系バンドが好きだった。 V系が好きって有名ないかにもな後輩と楽ししうに話てるのをみて、驚いたのを今でも覚えている。 ある日、友達とその子と3人で話していたら友達だけが先生に呼ばれて、2人きりになったことがある。