ミウラフジタニ

クオータークライシス

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私たちはただ乗り合わせただけ

昨日の終わりと今日の始まりが交差する朝5時半の最寄駅。 泥酔湘南ボーイの群れにホームの椅子を全て取られドアマークに並ぶ。 構内アナウンスのテンションが上がり、ようやく到着した電車はすでに満席。 仕方なくドアからできるだけ遠いところに自分の立ちエリアを陣取り、 虎視眈々と次の駅で空きそうなイスを予想する。 車内は圧倒的スーツ率、だったと思う。 電車を降りればほぼ100%顔も忘れてしまう人たち。 出発地も目的地も違うけど、それぞれの目的のためだけにこの電車に乗り合わせ、そ

    • 酒カス

      酒が好き。一時的に考えることをやめられるから。 世の中、物事には理由がある。結果には原因がある。 今の自分の現状はよくも悪くも理由が存在する。 やりたいことがあるなら今の現状から逆算して足りないものを見つけて長所を伸ばして進んでいくべき。 自分の弱さに向き合って言い訳せずに 丁寧に、かつ効率よく。 だけど完璧主義はダメ。 そのInstagramのリール見てる時間に本読めるくない? さっきからずっとストーリーしか見てなくない? 最近新聞読んでる? なんで凡人なのに普通

      • 量産型JAPAN

        先日初めて鎌倉に行った。 1年前に関東に引っ越し、友達に勧められたのだ。 最寄駅は神社を彷彿とさせる筆字の駅名と木製の駅舎。 デカくて色々独自オプションのある神社。 境内への道は観光客が楽しめる抹茶のアイスとかお土産やさんとか。 よくわからん石鹸とか、日本っぽい調味料売ってる店。レンタル浴衣。 抹茶パフェ(鎌倉限定)、マイナーなスイーツの専門店、漢字Tシャツ、かわいいめっちゃ種類ある箸置き、いつ使うのかわからない派手なナンバープレート、駅近には手頃で席がいっぱいの過ごしや

        • ジャンキーライフトーキョー

          夜中のカップラーメン 楽して稼ぐ方法 リールのアイドル 5円のビニール袋 未読無視30件 レンタル充電器 人生を変える方法 目覚まし5時半

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        私たちはただ乗り合わせただけ

          不器用は器用に勝る

          っていう言葉を見つけた。たぶんthreadだったかな、 謎に刺さった。私のための言葉じゃんオイオイ。 ちなみに野村監督が残した言葉らしい。さすが京都出身! 私は自他ともに認める不器用である。 何もない道で躓くし、ガシャガシャ物音を立てている。携帯もよく道に落とすし、忘れ物も多い。 よく電車を乗り過ごしている。 傘も忘れすぎて、雨の日の日本経済を軽く回している自信がある。 ダサいことをしまくっている。もはや悲しくもない。(オイ) だけどだからこそできないを理由に辞め

          不器用は器用に勝る

          綺麗な紫陽花

          仕事場からの帰り道で夜露に濡れた群青色の紫陽花が咲いていた。 蛍光灯に照らされ暗く輝く花に思わず足を止めてスマホを撮る。 画面に捉える。びっくりするくらいダサい。 何にも伝わらない。めちゃめちゃ綺麗なのに。 ショックで結局一枚も撮らずにその場を去った。 伝えたいことを正確に伝えるのって難しい。 伝えることで逆に混乱させたり誤解を生んだりもする。 だから諦めて初めから伝えないことが多い。 最近それがなんか虚しい。

          KPOPアイドルは完璧で、私は玄関の草を抜く。

          SNSのリールで流れる煌びやかなセット、放たれる完璧な美貌と鍛えられたダンス。 途方もない労力と金額で作られたコンテンツたちを無料で消費し続け、気づいたら休日に活動するは遅すぎる午後3時。 寝るのも疲れてベットから出たい。けど外出はしたくない。 とりあえず昨日の洗い物を片付け、家の草(観葉植物)に水をやり、空腹に気づきそばを湯がく。 何かに負けたように沈む灰色の真っ直ぐな麺。 つゆの濃さを調整するのすら億劫。 結局適当に水を入れ、濃すぎる冷そば。 YouTubeのお

          KPOPアイドルは完璧で、私は玄関の草を抜く。

          目を閉じても光は見える

          夏の夕方。 陽が傾いていることを疑うような 灼熱の太陽に挑むように西に歩く。 眩しすぎる。 思わず目を閉じた。 なのにまぶたを透過して虹彩に、 紫オレンジの光が大量に入ってくる。 目を閉じても太陽は見えるんか。 敵うわけないな。

          目を閉じても光は見える

          夜中のG

          夜中の眠れない夜は、 旦那と2人で近くのコンビニにいく。 ようわからん虫が群がる蛍光灯を横目に、 マンションの外に出ると、1匹のG。 割と大きい。街灯を反射してる。 黒いのか茶色いのか赤いのかはわからない。 ただ、めちゃはやい。 うわきも 2人で大げさに足を上げる。 足を下ろした先で、街灯に照らされた2人の影。 夜中にゾロゾロと食べ物を求めて歩く。