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2019年100冊読破した私のベスト5

実家が暇すぎるので、今年のベスト本を発表することとしよう。

ノンフィクション部門

トータルで100冊以上読破したわけだが、気づけば9割ノンフィクションだった。というわけで、私が自信を持ってお届けするノンフィクション部門のベスト5はこれだ!


5.
田中靖浩「会計の世界史」

内容は正直あまり覚えていない!とにかく個人的に革新だったのが、「会計」というなんとも取っつきにくいテーマにも関わらず、美術や音楽に絡めて最初から最後まですごくエンタメチックに書き上げられていたこと。びっくりするほどどんどん読み進められた。こんな授業があったら絶対面白いよな。

4.
佐々木典士「僕たちにもうモノは必要ない。」

ミニマリズムについて初めて読んだ本。
これを読んだことで各段に物欲が減った。本当に必要なモノは何かということを考えられるようになったのは大きな変化だ。
偉人や映画などからのセリフの引用が多いが、これがまたかなりぐっとくる。個人的ベストは、「ファイトクラブ」のブラピ演じるタイラーのセリフ、「お前の仕事はお前じゃない。お前の銀行残高はお前じゃない。そのくそったれなブランドもお前とは一切関係ない」
うおぅ、、、痺れる!!

3.
ハンスロリング「FACT FULNES」
ベストオブ頭が良くなった気分に浸れる本2019。
危機感を煽るような報道が多い中で、纏わされないためにもこういった本は非常に役立つ。いかに自分が世界を悲観的に見ていたか気づかされた。

2.
三浦英之「牙」
アフリカゾウが絶滅の危機に瀕している。
その一因が日本人にあるなんて、果たしてどれだけの人が知っているだろう。ショックな内容だったけれど、こういうテーマに決めるセンス、危険を冒してまで取材をし執筆できるジャーナリストすげぇと感服した。
生きるためにゾウを殺すアフリカの人々、象牙を売った金で武器を買うテロ組織、そしてその武器の犠牲になった多くの人々。一方で、贅沢品のために、見栄のために、大金を払う日本人。何なんだこの格差。
ゾウはあくまで一例にすぎないんだろう。
目に見えるこの豊かな世界は、世界のどこかに必ず存在する貧困や犠牲を覆い隠し、無いものとし、私たちを盲目にする。

1.
ブレイディみかこ「僕はイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー」
本屋大賞でノンフィクション大賞を受賞したらしい。私買った本はほぼ売ってしまうのだけどこの本はずっと持ち続けるだろう。いつか子供が出来たときに読ませたいとも思う。
何が良かったって、「僕」が多くの大人に欠けている相手を思いやる気持ちや偏見に縛られない純粋さを思い出させてくれ、じんわりと心が暖かくなるのだ。
過激めな大人がこれを読めば少しはマイルドな思想になるのではないかと期待する。


今年はとくに1位2位の三浦英之、ブレイディみかこにハマり、彼らの本を多く手に取っていた。三浦さんの本はどれも本当にテーマが面白いし、そのテーマを選ぶセンスに憧れる。ブレイディさんは、本から想像する限り、すごく心が広くて、器の大きい女性。物事の考え方も尊敬する。女性として憧れの存在だ。



文学部門

さて続いては、文学部門の発表だ。
先に述べたように私は根っからのノンフィクション愛好家なので文学を夢中で読むことは残念ながら少ない。ざっと今年読んだ文学作品を数えてみると、ぴったり10冊のみであった。というわけでベスト5もあげられないので、特に良かった一冊をご紹介。


アンドレアシマン「君の名前で僕を呼んで」

とにかくイタリア美しい。もはや芸術作品である。(おそらく映画を先に観ていたからからだが、、、)イタリアの夏の情景が頭に思い浮かぶし、ギラギラした日差しも、額から滴る汗も、温度も、音も伝わってくる気がした。葛藤や、一線をこえるドキドキ感、一緒になれない切なさ。青春の全てが詰まったような甘酸っぱいラブストーリー。こんな青春が送りたかった...。




いかがだったであろうか。
今年は読書会というものにも初めて参加を果たしたが、「牙」や「ぼくはイエローで...」なんかはかなり好評だった本なので、多くの人が楽しんで読めると思う。

来年も素敵な本に出合えるといいな。

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