「聖杯は存在しない」(2023年9月9日の日記)

・もうそろそろ札幌に帰る頃合いになってきたな。東京に1ヶ月もいたところでやることがないかと思っていたが、なんだかんだ毎日予定が入っていた。ちなみに今年の北海道の気温は沖縄より高い日もあり、もうエアコンのない家で生きていけなくなってきてしまったので、来年も夏は海外などに行って乗り越えようと思っている。



・なぜかオススメで闇金ウシジマくんの漫画動画が流れてきたので再生ボタンを押したら全部見てしまった。この漫画、本当に陰鬱な気分になってくるからすごい。描写がリアルすぎて没入してしまうので、自分が今本当に借金をしていないか不安にすらなる。
・金銭的なアドバイス(投資・投機のアドバイス)をもらおうとする際、自分と利害関係にあるような人に聞くのは悪手だと思う。当然、相手は己の利益になる選択肢を勧めてくるから。僕は親戚でトレーダーをやっていた人がいるのでその人に色々聞いた。


・そうそう、ちょうど昨日もその親戚と会って投機について色々話した。興味深かったのは投機とポーカーは非常に近いところがあるという点だ。いずれも、基本的には理論的に最適とされる戦略があるところを、人がミスしやすいスポットで自分も最適戦略から乖離することによって相手を搾取することで利益を出す。ポーカーにおいては当たり前のことだが、例えばトレードにおいては「通常ここは買いがセオリーだが、あえて大量に売ることで素人達の売りを加速させ、その後で一気に買い戻す」みたいなことをやることがあるらしい。
・そもそもゲーム理論自体、こういった経済活動をゲームとしてモデル化して研究した結果生まれたものな訳だから、トレードにおいても適用できるのは当然かもしれない。まあ、トレードは当然ポーカーにおけるマルチウェイにあたるので、最適な戦略が計算できるはずはないので「あくまでセオリー」なのだが。

・親戚は繰り返し「"聖杯"は存在しない」ということを言っていた。絶対に稼ぎ続けられる投資・投機のメソッドなどは存在しないという意味だ。フラクタルやらフィボナッチ数列やらを使った「当時においては画期的なメソッド」みたいなものは多数作られているが、いずれもそれを打ち破る人たちが現れて衰退していくらしい。一番大事なことかもしれないな。「これ絶対儲かるんで、この株買いましょう」と言われた際に「絶対に儲かるわけないだろ」と瞬時に思えるだけで騙される確率がグッと下がる気がする。


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