こたけさんと続く不当判決
3月5日。R-1グランプリ決勝翌日。
まだ寒さは停滞していたが、春をほのめかす淡い陽射しが、下北沢の街に漏れていた。
ライブ終わりのこたけさんが現れる。
決勝の翌日でもいつもと変わらずライブが入っていた。
フリップと折り畳まれたイーゼルの入ったであろう袋を見て、昨日のネタを思い浮かべる。
大舞台で浴びた笑い声の余韻を、残り香のようにぼんやりと感じとる。
小田急線の線路跡地をまたぎ、京王線の線路下をくぐる。そのまま南口商店街を進んでいく。
古着屋やキッチン南海を横目に、目的