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団塊世代の底力を活かす

こんにちは、愛知県のアルミリサイクルカンパニー
株式会社豊アルミ工業 代表の桐山です。


今回は義父母という身内の内容になります。
通常、第三者に身内の話をする際はへりくだるものですが
自分の気持ちとしては義父母には敬意を感じているため、
そのような表現となります。
違和感を感じられる方もおられると思いますが、ご容赦ください。


先日、家族で義父母の喜寿のお祝いをしました。
これまで摂生に努められ、大病もなく、本当に元気なのが何よりです。
何なら我々夫婦より頑健でさえあります。

義父母には子育てのバックアップだけでなく、
私の会社でパートとして、なかなか正社員が行き届かないお仕事を淡々と進めて頂いております。
労働環境は夏暑く、冬寒い倉庫で多少の空調設備はありますが
とても快適とは程遠く、今年のように連日の酷暑は熱中症が心配になります。
そういうときは仕事を休んでいただくようお願いするのですが、そこは聞いて頂けません^_^;

義父はもともと工業用ミシンのエンジニアで
弊社のリサイクル設備をいくつも作ってもらっています。
弊社の秘密兵器である洗浄ふるい機は義父の作品です。
私もエンジニアもどきですので、基本設計までは行いますが、
機械設計などはできませんので、詳細は義父に丸投げします。
そして出来上がってしまうんですね!
なんというか
やり切る力
が半端ではないですね。
なんとなく会社でサラリーマン人生を過ごしてきたわけでなく
キッチリ仕事を納めてきたプロ魂を感じます。

また工場系のリサイクルの仕事をしていると
プレス機など廃却する機械の処分を依頼されることがあります。
そのまま鉄くずとして売却することもありますが、
使えそうなものは整備して、自社でリサイクル機器として転用することがあります。
そんなことは普通できないと思います。
これらは、おそらく他社にはない、独自の設備となり、コツコツと利益を生み出していくことになります。
新品の設備では高価すぎて、コスト償却できませんが、スクラップ品を活用することで不可能が可能になります。

義母も創意工夫の人で、作業をしながら、より効率的にということを意識されて日々の仕事に取り組まれています。
義父の作った治具を使用して、改善点をフィードバックし、義父が手直しして更に生産性が高まるという好循環が生まれています。

現在いる正社員は同じようなことはできないでしょう。
仕事一筋でやってこれた団塊の世代とはバックグラウンドが違います。
また会社として求めているものが異なるので、職能として同じである必要はないのですが、
やり切ってきたという経験をずっと積み上げてこれた世代とそうでない世代の差はあるような気がしています。
もちろん個人差によるところが大きいので、一口に世代の差というのも乱暴ではあります。
しかし見習うべきもの、学ぶべきものはたくさんありますから、団塊の世代がお元気なうちに技術やノウハウを継承しておきたいものです。
人によるでしょうが、底力を感じます。


最後に、
僭越ながら、
義父母のそうした能力や才能を
世のために活用できると見抜いたのは私です(笑)
義父母のほかにも高齢の社員がいますが、
やはりその人も、やり切ってきた経験があり、
非常に頼りになります。
私の思い付きのお願いが、意外とやりがいに繋がっているのかもしれませんね。


年金頼みの消化試合のような余生と
元気にやりがいを持って生き抜く人生
どちらがよいでしょうか?

それでは!

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