ふるさと納税で自分の自治体へ

自分のなかにモヤモヤがいくつかありますが、そのひとつがふるさと納税です。
個人的にはこの制度には反対の立場です。
反対の理由は下記の通りです。
・自分と関わりのある故郷の支援になっていない
・自治体同士で税収を奪い合いとなっている
・一部の人気商品を持つ自治体とプラットフォーマーが肥えるだけ
・自分の住む自治体に納税を希望する住民にメリットがなく、公共サービスの低下に繋がる
・租税回避的な意味合いが強くなっている
・受益者負担の原則から外れている

ということで、私は個人的にはふるさと納税を利用していません。母に頼まれてやむなく手続きをしたことはありますが、同じ自治体に住んでいる孫の為にも、普通に納税してほしいなあ、と嫌味を言ったことがあります。

Voicyパーソナリティ木下斉さんの番組でも問題が指摘されていますが、ふるさと納税は国で定められた制度であるので、それを活用することを咎めることはできません。
しかし、木下さんが仰るように、仕組みを理解したうえで活用するのかしないのかを考えるべきだと思うのです。

ふるさと納税に反対と申し上げましたが、もう少し正確にいうと「返礼品」に反対ということです。
総務省の掲げるふるさと納税の趣旨には賛同します。
返礼品がこの趣旨を歪めてしまっていると考えます。

ふるさと納税には三つの大きな意義があります。

第一に、納税者が寄附先を選択する制度であり、選択するからこそ、その使われ方を考えるきっかけとなる制度であること。
それは、税に対する意識が高まり、納税の大切さを自分ごととしてとらえる貴重な機会になります。
第二に、生まれ故郷はもちろん、お世話になった地域に、これから応援したい地域へも力になれる制度であること。
それは、人を育て、自然を守る、地方の環境を育む支援になります。
第三に、自治体が国民に取組をアピールすることでふるさと納税を呼びかけ、自治体間の競争が進むこと。
それは、選んでもらうに相応しい、地域のあり方をあらためて考えるきっかけへとつながります。

総務省ホームページより

返礼品を活用したふるさと納税制度によるメリットもあります。
一番は自治体や職員が、返礼品となり得る商品やサービスを探す過程で、地元の良さを見直すきっかけになったこと。受け身の姿勢が、攻めの姿勢になったのではないかと思います。
次に、地元の名産を全国にアピールする機会になったこと。
それから地元経済を活気づけたという意義はあったと思います。

ふるさと納税の全てを反対している訳ではありませんが、マイナス面は報道されているのでしょうか。
より良い制度に改善してほしいなと思っています。

余談ですが、今回、ふるさと納税について調べてみて新たな発見がありました。
ふるさと納税では、寄付金として用途指定ができます。これは皆さん、よくご存知だと思います。
自分の住む自治体にふるさと納税した場合どうなるか?
返礼品はありませんが、これも寄付金として用途指定ができるようになり、大きなメリットだと捉えています。
通常の納税では、用途指定はできませんから。
選挙以外でも行政に意思表示できる機会となり得るではないでしょうか。
今年、チャレンジしてみようと思います。

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