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白衣の人と私

最初私は白衣の人に対してすんごい苦手意識ありました。
ではそんな私がなぜここまで白衣の人が好きになったのかお話しましょう。

3年の始めの始業式

新たな1年の始まり。そうそう私の学年は理科の先生が毎年変わっていました。

1年の頃は学校の中でイケメンと有名な先生。
高校へ異動していきました。

2年の頃は声のでかいおじさん先生。
退職していきました。

こんな異様な学年だったからこそ白衣の人と出会えたんでしょうね。

そして、始業式本番
私は担任の先生が当たり枠の先生であることを望みながら始業式の内容を聞き流していました。
そして始業式の最中ふと考えていました。
「今年の理科の先生は誰なんだろう」と。
正直誰でもよかったです。ただ、「ハズレじゃなかったらいいな。」なんて考えてました。
そして赴任して来た先生を見て、心の中で「どうでもいいから早く担任紹介してくれ。」と悪態をついていました。
今なら目をかっ開いて真面目に聞きますね。
そんなこんなで担任発表もおわり、無事当たり枠の先生が担任。私は気分がよかったです。

そして時が流れ、始めての理科の授業。

彼が教室に入ってきた時は二度見しました。
なんと彼は白衣を当たり前かのように着ているではありませんか!
そして私は「え?白衣?理科教師って本当に白衣着て授業するんだ!」と、思いました。
そしてチャイムが鳴り授業が始まりました。
最初の授業だったので授業の説明などのことでした。
自分の名前、授業の説明、こんなことを振り返りに書くとAがもらえるよ〜のような説明、プリントには漢字フルネームで名前書きましょうね〜というような説明しかしてませんでしたね。
その50分の中で私は彼のことを直感的にハズレだと思ってましたね。
授業がおわり、友達と話していました。彼の印象を。
すると友達は「理科のあいつハズレっぽい顔してる。」と。
そして私は「卓球やってそうな顔してるよね〜」と微妙にバカにした発言をしてました。
この発言をしてた自分を思い切り殴りたいですね。

そしてまた時が流れ最初の理科のテスト

先に言っておきます。散々な結果でした。
理科でこんな点数とったことないんじゃないかってレベルで悪かったです。
そして平均点が40ぐらい。それを聞いたクラスの人達は「たっか!」と言ってました。
白衣の人は「いや、高くねぇわ」と冷たい返答をしてました。
そして彼は私達のレベルの低さについて語っていました。
「この時期でこの点数やばいですよ?」
「あなたたちやばいですよ?」などなどのもうとにかくやばいよ焦って?みたいな話しをしていました。
それを聞いた私は何故か逆ギレしていました。
「なんでお前みたいなやつにそんなこと言われなきゃならないんだ」と。心の中でキレてましたね。
本当に何を考えているんですか。

そしてまた時が流れ、9月頃の授業中

その当時、私は運悪く教卓付近の席でした。
そして理科の授業。この時は仕事率や運動をやっていました。
運動の説明をするときに彼は私の目の前で両手を広げて飛び跳ねて、「〇〇が運動した。」と。
一瞬何が起きたのか分からず「え?」と思いました。今思えばここから少し白衣の人のことが気になっていたのかもしれません。

そして、またまた時が流れ10月

この時理科は実験をしていました。理科室に行って実験!実験!って感じだったと思います。
白衣の人と同じ名前のFacebook。これが白衣の人のものか否かを聞きに白衣の人に話しかけました。
確かこれが始めての白衣の人との雑談でしたね。
彼は意外にも話しやすかったですね。
「あれ?この人意外といい人なのか?」と思ってました。
そして気づくと実験終わりに白衣の人と話す癖がついていました。
彼と話していると時間がびっくりするほど早く過ぎていましたね。

また時が流れ10月の終わり頃

どうでもいいですけど私はまだまだ半袖真っ盛りでしたね。
何事も無く授業を受けていて少し空き時間がありました。
その時間で友達と「先生可愛いね〜」みたいな会話をしていました。
そして友達が「通ってきた時に『可愛いですね』って言ってみて」と、言ってきました。
私は「えぇ?!いや、え?!」みたいな感じになってました。
そして、先生が真横を通ってきて私は先生に言いました。
「今日も可愛いですね」と。
先生にナンパでもしようとしてたんですかね。
先生は「いや、意味がわからないですねぇ」と。
そしていつも通り授業終わりの休み時間お喋りしていました。

そしてその日の4時間目のおわり、当時、私は9月ぐらいに描いた先生の似顔絵らしきものをずっと筆箱の中に突っ込んでいました。
何を血迷ったのかそれを友達と一緒に先生に見せに行こうと。本当に何を考えていたのでしょうか。
でもこの時の判断は正しかったです。
そして階段付近で先生のことを待ち、先生に似顔絵らしきものを見せました。
先生はその似顔絵らしきものを見て笑っていました。
そして、私はまたまた謎行動に走ります。
なんとその似顔絵らしき物体を「いりますか?」と、先生に聞きました。
すると先生は、「まぁ、貰いますけど…」と、スッて感じでその物体をもらっていきました。
その動作や話し方を見て私は先生に惚れてましたね。

これが全ての始まりでした。

翌日、確か運悪く実力テストでした。
その時の私は「今日は理科ないのか〜…」と、少し残念な感じでいました。
そして朝のホームルームが始まり、「つまらないな〜」と思いながら廊下を見ていたら、なんと居るはずがない白衣の人が居るではありませんか。
私は驚き、ホームルームが終わった瞬間に廊下に出て白衣の人に「え?!な、なんでいるんですか?!」と聞きました。
すると、なんとびっくり学年も違う白衣の人が試験監督をするではありませんか。
私は舞い上がってましたね。
そしてテストを適当にぶわーって感じで解きおわらせました。
(このテストの点数は60点満点中31でした)
そして気づいたら白衣の人のことを目で追っていました。
私の席は教卓付近の前の席。白衣の人が目の前に来たときはじーーっとガン見していました。
すると白衣の人と目が合い、驚いたような顔をしていました。
そして私は声を出さずに試験中に笑っていました。
そして試験がおわり白衣の人に友達と話しかけにいき、白衣の人は「いや、この人席後ろにしてほしいですよ」と。
友達が「なんでですか?」と聞くと「だってすごい見てくるんですよ?笑」と言ってました。
もうなんかその時の姿もとにかく愛らしく見え、
私はこの時思いました。
「あ、私この人のこと好きだ。」と。



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