2500年前の石柱を見て、感じて ⭐︎シラクーサのドゥオーモ
<イタリア旅行記(2013年 シチリア横断)no.83>
シラクーサ(Siracusa)のオルティージャ島で、一番大きい広場といえば、ドゥオーモ広場(Piazza del Duomo)。
初めて、目にした時、南イタリア・プーリア州のレッチェ(Lecce)にある
バロックの傑作「サンタ・クローチェ聖堂」を思い出しました。
この広場の主も、惚れ惚れするほどの、バロック式ファザードが美しい大聖堂(Duomo)です。
元々、紀元前5世紀に建設されたギリシャのアテナ神殿を利用し、
7世紀に、改装し創建。
この、凛とした表玄関・バロック様式のファザードは、17~18世紀の大規模再建の時に造られました。
さあ、中に入りましょう!
入口にある、素晴らしいバロックの帯状彫刻。
こちらも、やはり、レッチェで出会ったバロック様式の教会を思い出します。
内部には、フレスコ画なども飾られていますが、やはり、見るべきは、
紀元前5世紀に造られた、ドーリア式のアテネ神殿の石柱です。
一目瞭然、ドーリア式のアテネ神殿の柱が、目に飛び込んできます。
そして、このスペースだけ、流れている空気、雰囲気が変わるのが肌で感じられるのです。
2500年以上も経っているこの柱は、まさに「the ドーリア!」。
これだけ保存状態が良く残っているのは、7世紀の創建時に、アテネ神殿を、まるまる包み込むように、教会内部に組み込んだのが、功を奏したと言われています。
触っても良いとの事なので、柱に、そっと、手を置きます。
冷んやりとして、ゴツゴツした触感。
ただの石柱と言ってしまえばそれまでですが、時を重ねてきた重厚感が伝わってくる石柱。
この存在そのものが、素晴らしい。
鳥肌が立ちました。
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