見出し画像

聖パンクラッツィオの塔&象の塔、そして恐怖の階段

<イタリア旅行記(2009年夏・サルデーニャ島&ローマ)no.53>

サルデーニャ島の主要港でもあるカリアリ(Cagliari)
カステッロ地区は、中世の時代にピサ軍に支配され、要塞としての街が築かれました。

そして、ここカリアリにも、ピサの斜塔ならぬ、有名な塔が2つあります。

画像6

聖パンクラッツィオの塔(Torre di San Pancrazio)

14世紀に作られたピサの要塞のひとつです。
有料ですが、頂上まで登れることができると聞き、さっそく登ります!

途中(写真の黒い木造部分)は、一部の壁がなく、吹きさらしの中、
角度のある階段を上がるので、意外と怖いんです。
上に行けば行くほど、風が強くて、飛ばされそうで…。
おおぉぉ…!怖い…!

画像6

こちらは、象の塔(Torre dell'Elefanto)。
私が登った、聖パンクラッツィオの塔と、構造は同じ。
階段の様子は、良く分かりますよね。

あと、もう一階登れば頂上!というところまで来て、あまりの怖さに、断念しかけたのですが。
いやいや、ここまで来たら、登りきらなきゃ!

目をつぶって…(いやいやいや、目をつぶってはダメダメ)、自分にツッコミながら、塔の頂上に到着です。

そこには、美しい眺望が広がっていました。

画像6

画像6

塔の頂上からの眺望(La vista dalla cima della torre)

頑張って、登ってきた甲斐がありました。
海も良く見渡せて、要塞の砦として使われていたのも納得です。

この景色を堪能して、いざ、降りるとなった時…。
あっ、あの、恐怖の階段…、忘れてました…。

吹きさらしで、一段一段、高さのある階段を、前を向いて降りるには、
怖すぎて、実は、人生、初めて足が竦みました。
恐怖で、動けなくなるって、本当にあるんですね。

でも、降りないと、降りないと、っと、気持ちを奮い立たせて、
なんとか、降りる方法を絞り出して。

後ろを向いて、後ずさりするように階段を下りていく…。
もちろん、手すりと、階段を、交互に持って、伝い歩き…、いやいや、伝い降りをするように、一段、一段、ゆっくりと。

途中で、他の観光客の方とも、目が合ったりして。
あは…、どうも~(Ciao~)、冷や汗、にっこり。

階段を、這うように降りてくる、屁っ放り腰の、ちょっと不思議な日本人。
なかなかスリルある塔でした。

もちろん、象の塔も、登ることが出来ます。
でも、私は、もう十分(恐怖も)味わったので、こちらは、地上からの観賞です。

どこかに、「象」の像があると聞いていたので、ぐるぐる見渡してみると。

画像6

空を見上げて写真を撮っている人がいました。
その先を見てみると…。
おおっ!あれは!

画像6

「象」の像、見っけ!です!

かなり可愛らしい大きさです。
14世紀初めに、ピサ軍によって建てられた、この像の塔。
700年以上も経っているとは思えない美しさで、青空に映えていました。


お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。