アグリジェントでの休息日は、只々、のんびりと

＜イタリア旅行記（2013年 シチリア横断）no.65＞

シチリア州アグリジェント（Agrigento）滞在・最終日。

この日は、バスに乗って、１時間程西へ行った海辺の町・シャッカ（Sciacca）を訪れる予定だったのですが、炎天下の真夏のシチリアを、
毎日のように歩き回っていて、疲れが溜まっていたのでしょうね。
朝寝坊をしてしまいました。

イタリアを旅している時は、早寝早起き。
美しい日の出を見たり、清々しい空気を吸ったり、早朝の時間を過ごすのが楽しいですし、朝早くから動き出すと、旅も２倍得した気分になるので、これまでは、寝過ごすことはなかったのですが。

なんとか、朝食時間には間に合いましたが、シャッカ行きのバスは、とうに出発していて、諦めることに。
もう少し続く、シチリア横断の旅の為に、この日は、休息日とすることにしました。

ゆっくりと部屋で過ごしたり、テラスへ出て景色を楽しんだり。
夕食まで、本当に、のんびり、ゆったりと過ごしました。

実は、前日、伺ったレストラン。
とても気に入ったので、会計時に、翌日、つまり、この日の夕食も予約をしたのです。

すると、給仕して下さったソムリエさんが、「明日、返してくれたら良いからね」っと、シチリア郷土料理本を貸して下さったのです。

ソムリエさんから借りたシチリア郷土料理本
（Ricettario siciliano preso in prestito da un sommelier）

給仕中、私が料理の仕事をしている事。
勉強のために、イタリア各地を巡っていて、今回は、シチリア南部を中心に横断している事などをお伝えしていたので、翌日も来店するならば、と渡してくれたのだと思います。

なかなか年季の入った料理本。
何度も、何度も、手に取られてきたのでしょうね。
もちろん、全部は無理ですが、とても興味深く読み、時間を過ごす事ができました。

テラスより
（Dal terrazzo）

やはり、一日、ゆっくりと休息すると元気になりますね。
さあ、陽も翳ってきました。
遅い朝食だったので、お昼は食べませんでしたが、だいぶお腹も空いてきました。

借りた料理本を片手に、昨日を同じレストランに向かいましょう。