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塩田の町・トラーパニ ☆ 塩のお話

<イタリア旅行記(2013年 シチリア横断)no.36>

シチリア西部の港町・トラーパニ(Trapani)。
大きな船が行き来する港町ですが、中心部は、意外とコンパクトです。
こちらが、メインストリートになります。

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ヴィットリオ・エマニエーレ通り
(Corso Vittorio Emaniele)

奥には、バロック建築のセナトリオ館(Palazzo Senatorio)。

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コレッジョ・デイ・ジェスイーティ教会
(Chiesa del Collegio dei Gesuiti)

バロック調の建築が溢れ、ゆったりとした空気が流れる町を、ゆっくりと散策するのも良いものですね。

そして、トラーパニといえば、塩田産業が有名です。
日本にも入ってきている製塩メーカー「ソサルト(SOSALT」の工場が
トラーパニの海沿いにありました。

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塩田の動力となる風車
(i Mulini a vento che muovono la fattoria del sale)

少し見えにくいですが、赤い三角屋根が風車です。

ここでは、昔ながらの天日干しで、塩が造られています。
風車の力で、海水を塩田に引き入れて、太陽と自然の風で、4~5ヶ月かけて、ゆっくりと天日干し。
その間は、人力で塩田をかき混ぜて、結晶化させていきます。
インテグラーレ(integrale:無精製)なのも、この天然の海塩の特徴です。

このお塩、美味しいのですよね。

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トラーパニのスーパーで購入した塩「ソサルト」
(Sale 「SOSALT」che ho comprato in un supermercato di Trapani)


日本にも「MOTHIA(モティア)」のいう名で入ってきています。

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ソサルト(SOSALT)の塩(日本入荷)
左から、細かい塩(sale fino)、 粗塩(sale grosso)


日本の海塩は、シャープな塩味が持ち味で、それも美味しいのですが、
地中海の塩、特に、このトラーパニの海塩は、旨み、そして、ほのかな甘味も感じて、私は大好き。

そして、なによりも、手に取ってもらいやすいお値段(300~400円 / kg)と
いうのも魅力です。
教室でも、量を使うパスタを茹でる塩として、お勧めしていますし、
イタリア料理にはもちろん、和食、他のお料理でも使い、愛用しています。

「塩が変わると、料理の味が変わる」

この「MOTHIA(モティア)」の塩に変えた時に、改めて感じたことです。

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ちなみに、商品名になっている「MOTHIA(モティア)」は、地名、島の名前です。
トラーパニとマルサラの間にある島で、イタリア語では「モッツァ(Mozia)」と呼ばれることもあります。

紀元前から、フェニキア人が入植し、古代都市国家として栄えた島で、
1978年に発見された「モティアの若者」の大理石像が、考古学的に価値があるとされ、観光地としても訪れる方も多いそうですよ。

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☆ ソサルト「SOSALT」紹介ページ





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