見出し画像

ローマ劇場&ベッリーニ博物館

<イタリア旅行記(2007年秋・シチリア東部&カラブリア)no.70>

溶岩石で造られた円形闘技場の裏道を通っていくと、バロック様式の教会が並ぶ、クローチフェッリ通り(Via dei Crociferi)があります。

画像8

クローチフェッリ通り
(Via dei Crociferi)

車の往来が多いカターニア(Catania)ですが、この下町通りは、
とても、静か。

そして、1700年代に造られたバロック建築の街並が、一気に18世紀に連れて行ってくれます。

この通りを南に歩いていくと、
さらに前時代の建築・ローマ劇場(Teatro Romano)が、現れます。

画像8

ローマ劇場(Teatro Romano)

時代を感じさせる円形場。

タオルミーナのギリシャ劇場よりも、かなり小規模ですが、
客席の石階段もちゃんとあり、奥には、音楽堂もありました。

劇場内は、撮影禁止なので、写真は取れませんでしたが、街中にある小さな劇場。
きっと、この劇場も、その時代の人々に、愛されていたんだろうな。

そのローマ劇場のすぐ横にあるのが、ベッリーニ博物館(Museo Belliniano)です。

画像8

ベッリーニ博物館
(Museo Belliniano)

オペラの作曲家・ベッリーニ氏の生家であり、中には、ベッリーニ氏が使っていた趣のあるピアノ、楽譜、身の回りのもの等も展示されています。

当時のピアノ
(Piano al momento)

中庭もあり、幼少期のベッリーニは、ここで、よく遊んでたそうです。
走り回っている、子供の頃のベッリーニ(ピッコロ・ベッリーニ)…、
またまた、想像しちゃいます。

見落としてしまいそうな場所ですが、当時のオペラポスター等も貼られているので、音楽好きの方は、是非、足を運んで頂きたい場所です。

ここまで来たら、ベッリーニ劇場(Teatro Massimo Bellini)にも、
足を運びましょう!

ベッリーニ劇場
(Teatro Massimo Bellini)

1850年、劇場のこけら落しの演目として、ベッリーニの代表作であるオペラ「ノルマ(Norma)」が、上演されたそうです。

実は、イタリア郷土料理のひとつ・ノルマ風パスタ(Pasta alla Norma)も、このオペラが名前の由来。
ベッリーニが、茄子のトマトソースパスタが大好きだったと言われ、
それが由縁で、このパスタが、「ノルマ風(alla Norma)」と呼ばれるようになったそうです。

現在の劇場は、その後、立て直しされたものですが、 外観はバロック様式、内部は、かなり豪華なロココ風のデザインだそうです。

残念ながら、内部見学は出来なかったのですが、上部装飾に、その雰囲気を感じることが出来ます。

画像8
画像8

劇場前の広場にある噴水
(Fontana di fronte al teatro)

これも、バロック様式でしょうか。
人面魚のような、このユニークさ、大好きです。



お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。