見出し画像

探検家コロンブスの生家 & バンキ教会

<イタリア旅行記(2011年 ミラノ & アオスタ & ピエモンテ &ジェノヴァ )no,85>

ジェノヴァ出身の有名人と言えば、クリストファー・コロンブス( Cristoforo Colombo)。
皆さまご存知、大航海時代の代表的な航海者のひとりです。

彼の出生地は、ジェノヴァ、ジェノヴァ郊外、はたまた、スペイン
もしくは、近隣諸島等々、諸説ありますが、彼が少年時代に過ごした生家が、ここジェノヴァ中心地にあります。

もちろん、その生家に向かいました。

画像1

コロンブス生家(Casa di Colombo)

建物そのものは新しく、生家跡に18世紀に復元されたものだそうです。
有料ですが、内部見学も出来ます。

二階建ての内部は、天井が低く、女性の私でも、頭を下げて進まないと
ぶつけてしまう程。
間取りも狭く、復元とはいえ、当時に生活の雰囲気が伝わってきました。

帰国後、気づいたのですが、プリンチペ駅前に、コロンブスの銅像があったとか。
わ~、見てなかったな…と、悔やんでいたら、駅前の写真に写り込んでいました。

画像7

ジェノヴァ・プリンチペ駅前(Stazione Principe)にある
コロンブス像(写真・右)


細道を通りながら、海を目指します。

画像2

ギュッと、街が詰まったような感じが分かる、ジェノヴァらしい坂道


ジェノヴァの街中には、いくつもの教会があります。
こんな、建物が建て込んいる場所に?っと思いながら、歩いていると、
ぽん!と、目の前に現れたりして、驚くこともありました。

画像3

中庭に入れる、サン・アゴスティーノ教会
(Chiesa di Sant’Agostino )

画像6

サン・ピエトロ・イン・バンキ教会
(Chiesa di San Pietro in Banchi)

このバンキ広場(Piazza Banchi)に、肩を狭めて、きゅっと佇んでいるバンキ教会には、興味深い建立された時の話があります。

バンキ(Banchi : Bancaの複数形)は、イタリア語で、「銀行」という意味ですが、元々、この周辺は、ジェノヴァ商人の活動の中心地として、商品の売買や送金取引等を行っていた場所だったそうです。

その名残もあり、16世紀に造られた教会に、「バンキ」という名をつけたと言われていますが、教会の建築費用が足らなくて、その対策として、
1階には、店舗を作り、そこから家賃収入を得ることにしたそうです。

金銭を想像させる名前を付けたのも、面白いですが、
2階に、その家賃収入をあてて、不足分を補い、大理石の彫刻で溢れる美しい内部の教会を造ったというのだから、これも、また、興味深いですよね。

画像5

バンキ教会・内部
(Interno della chiesa Banchi)

画像4

ジェノヴァらしい小路
(Vicolo genovese)

ジェノヴァは、本当に、細く、小さな路地が多いです。
何本にも分かれていて、海に出られる道、街中の大通りに出られる道、そして、迷路のようで、どこかに迷い込んでしまいそう道、等々…。

路地が多いという意味では、中世の時代、同じ四大海洋都市として栄えた
ヴェネツィア(Venezia)と似ています。

ヴェネツィアほど、観光地化されずに、観光客も、そこまで多くなく、
今も、イタリア最大の貿易港として生きている街。
当時の雰囲気が、そのまま残り、味わう事ができます。

細い道には、露店が並び、歩いていると、肩と肩がぶつかってしまう時も、ありました。
地元の方々同様、まるで、この街で生活しているように、風情を感じれながら、楽しく買い物ができるのも、ジェノヴァの魅力のひとつだと思います。

でも、一本、道を間違うと危険な場所があるのです。

ホテルのスタッフからも、「昼間でも、この辺りは危ないよ」っと、地図上にチェックをしてもらった場所近辺には、絶対、近寄らないように気をつけました。

楽しい海外の旅ですが、自分で避けられる危険については、十分気をつけて、対応したいものです。

お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。