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ナポリ国立考古学博物館

<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.79>

ナポリで、もうひとつ訪れておきたかった場所、
ナポリ国立考古学博物館(Museo Archeologico Nazionale di Napoli)

16世紀に建てられ、18世紀から博物館として活用されている大きな館には、
紀元前時代の模刻や、大理石彫刻。
特に、ヴェスヴィオ山の大噴火(紀元後79年)で、火山灰に飲み込まれてしまった町・ポンペイ(Pompei)や、エルコラーノ(ercolano)から発掘品が多く展示されています。

15年前、ポンペイの遺跡(Pompei Scavi)を訪れたことがあり、
この博物館にも、いつか!っと思っていたんですよね。

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ナポリ国立考古学博物館・入口
(Museo Archeologico Nazionale di Napoli)

入場券購入までに、10分程並びましたが、その後は、すぐ入場できました。

ゆっくり見ていたら、かなりの時間を必要とする、本当に大きな博物館。
今回は、見るべきものを決めて、廻りました。

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中庭側の廊下(Corridoio per il cortile)

展示室に通じる廊下にも、発掘された紀元前の彫刻、模刻が、沢山置かれていました。
これらを、ゆっくり見ていたら、この廊下だけでも、時間がかかりそうな、魅力的なものばかり。
少しペースを上げながら、見学します。

そして、廊下を突き抜けた広場に、最初の目的の作品がありました。
こちら!

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ファルネーゼの雄牛(Toro Farnese)

正式名は、「ディルケーの拷問(Dirke Torture)」。
16世紀に、ローマのカラカラ浴場跡(Terme di Caracalla)で発掘された、巨大な彫刻群です。

左下の女性が、王妃ディルケ。
彼女に、母親を虐待された2人の兄弟が、雄牛に、彼女を縛り付けて拷問している様子を表現しています。

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右手から見た様子

ぐるりと、作品の周りを巡り、色々な角度から、ゆっくりと眺めていると、
この彫刻群の素晴らしさが伝わってきます。
まさに、今にも、動きだしそうな、その荒々しさ。
凄いです。

さあ、次の目的は、中二階。
ポンペイ、エルコラーノの古代遺跡で発掘された作品が展示されているフロアです。

紀元前に造られたモザイク画や絵画、彫像が多く置かれていました。

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当時、犬のモザイク画は、家の玄関によく造られていて、
それは、「猛犬に注意!」を、意味していたそうですよ。
面白いですよね。

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この緻密なモザイクの柱。
モザイク好きの私は、堪りません。
この技術が、紀元前の頃からあったと考えると、本当に、素晴らしい。

そして、一番、見たかった彫像がこちら!

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踊る牧神像(Fauno)・オリジナル

ポンペイの、最大の貴族・ファウヌスの家(Casa del Fauno)。
その豪邸敷地内で発掘されたオリジナルの彫像です。
以前は、ケースに入っていたそうですが、今回は、そのまま展示されていました。

私は、彫刻の美しいラインが、何とも言えず、大好きです。
この牧神像も、然り。
躍動感、そして、艶やかさ、本当に美しい…。

15年前、ポンペイを訪れた時に、この牧神像のレプリカも見ていました。
こちらです。

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「踊る牧神像(Fauno)」のレプリカ
2005年秋・ポンペイ(Pompei)にて

ポンペイ遺跡内にある、開放的なアトリウムの中央に置かれています。

オリジナルと同じように模刻されたブロンズ像。
もちろん、このレプリカの方が、断然、新しいのですが、
表情と言い、色と言い、オリジナルと比べると躍動感も薄れ、野外に吹き曝しにされていた長い年月を感じさせます。

でも、これも歴史。
あれから、15年経過してますから、今は、この時以上に、変化しているかもしれません。
そんなことを考えると、また、ポンペイに行きたくなってきます。

再訪する時は、私も、年月を経ています。
私自身の感性も変わってきていて、きっと、見え方、魅了される部分が違うのではと思うと、なんだかワクワクしちゃいます。

再訪できる時を、楽しみに…。

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