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白亜の街・オストゥーニを散策
<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.20>
オストゥーニ(Ostuni)の旧市街を散策しましょう。
まずは、丘の一番上にある大聖堂を目指します。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13618519/picture_pc_531daa236be70a3bf0b892bafe773a7d.jpg?width=800)
(Cattedrale di Santa Maria Assunta in Cielo)
大聖堂の顔と言えるファザード(正面部分のデザイン)には、細かい彫刻のバラ窓(Rosone)、そして全体像も、女性らしい曲線のラインが美しいです。
15世紀に建てられたバロック建築で、教会の名前にも入っているサンタ・マリア・アッスンタに捧げられたものです。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13618526/picture_pc_1b816e7113f36615f64590bc529cc7be.jpg?width=800)
大聖堂の向かいには、アーチ状の渡り廊下がありました。
こちらも、きっと大聖堂を同じ頃に造られたのではと思わせる、アンティークな風貌です。
この小さい広場から、迷路のような通りを歩きながら、海が眺められる旧市街の端まで行きました。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13618570/picture_pc_2460d61ba95dec845e720eb4c91e3dc9.jpg?width=800)
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13618620/picture_pc_0343b2957f954804c974e09de7c10891.jpg?width=800)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13618633/picture_pc_e49c47b6b65b85afdb2b436ebabcabc3.jpg?width=800)
オストゥーニの街の成り立ちは、紀元前と言われています。
「白亜の街」と呼ばれるようになったのは、17世紀頃からで、旧市街地の壁を全て「白」に塗られるようになってから。
この「白」は「石灰乳(Latte di Calce)」と呼ばれる素材です。
プーリアの土地は、石灰岩の地層で出来ていて、この岩を高温で焼き、水に浸けると化学反応が起きて出来るのが「セメント状の石灰乳」。
これらを壁に塗って、空気に触れさせると固まるのです。
石灰には殺菌効果があり、17世紀に流行した「ペスト」から家を守るために塗られたのが始まりとか。
そして、このペスト流行を抑え込んだのが、街の中心・リベルタ広場に立つ像の主・守護神オロンツォだったと言われています。
今も、塗替え作業は続けられて、毎年6月頃に行われるそうです。
これは、夏の暑い日差し対策でもあります。
白く塗り替えられた美しい白亜の街の建物の中に入ると、確かに、冷房がなくても、冷んやり感じるのですよね。
8月には、守護聖人オロンツォ(Cavalcata di S.Oronzo)のお祭りもあり、
夏の観光シーズンには、多くの旅行者が訪れ、青い空に映える、この真っ白な美しい壁を楽しむのです。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13618775/picture_pc_a0af31f5205bcabff6b492adf5fd46fc.jpg?width=800)
海が見えてきました!
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13618790/picture_pc_463f29856731bde91317811b1642cf77.jpg?width=800)
奥に見えるのは、アドリア海。
スーッと横に伸びるアドリア海の水平線、そして、パッと抜けるように、大きく広がる青い空。
深い緑が美しいオリーブオイルの木々。
イタリアは、本当に、美しく、目にも鮮やかな様々な色彩で溢れています。
素晴らしい景色も、そのひとつ。
これの風景を見るために、イタリアを訪れていると言っても過言ではない。
それほど、その地に立つだけで、刺激を与えてくれる、私のパワースポット「イタリア」です。
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