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イタリアの鉄道事情

<イタリア旅行記(2006年秋・中部イタリア)no.41>

ペルージャ(Perugia)から、まず、フィレンツェ(Firenze)へ。
そこで、列車を乗り換えて、トスカーナ州のピサ(Pisa)を目指します。

今回の旅でも、主な交通手段は、列車。
トレニイタリア(Trenitalia)と呼ばれる主要鉄道は、日本で言うとJR。
イタリア全土に広がっていますが、日本のイメージで利用すると、驚くことも多いです。

時間通りに来ないのは、当たり前。
5分前に行っちゃったよ…、という場面にも、私は何度か遭遇しました。
イタリア語で、ショーペロ(Sciopero)と言いますが、「スト」も、頻繁にあります。

一度、列車に乗っていたら、途中の駅で、止まって動かなくなって。
事故か、何か?と、思ってたら、「ショーペロです。降りてください。」
なんて事も、ありました。

イタリア国内を移動する時は、トラブルがあっても大丈夫なように、
二の手、三の手をイメージしておくと良いかもしれません。

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ペルージャの駅(La stazione di Perugia)

そして、旅行者にとって、もうひとつ問題があります。

それは、駅構内のこと。
日本では、当たり前のエレベーター、エスカレータの普及率が、まだ十分ではないんです。

駅の構造にもよりますが、大きなスーツケースを持って、階段を上り下りしなくてはいけない事も、しばしば。
3回に、2回位は、素敵なイタリア男性が、手伝ってくれることもありますが…。

これは、高齢者が増えてきているイタリアでも問題のひとつだと、ペルージャでお世話になった方も、仰ってました。

だた、やはり、車社会のイタリア。
車、もしくは、街の中心部までいくバスを利用されることも、多いようです。

いくつか問題もありますが、列車で、変わりゆく素晴らしい景色を見ながらの移動も、旅の醍醐味。

イタリアで利用する時は、5分前後間隔で動いている日本の電車のイメージを捨てて、もし乗り遅れてしまったら、どうするか。
次の列車までの時間、例えば1時間あったら、これをどう楽しむか、等々。
プラス思考で、イタリア時間、イタリアの列車旅を楽しみたいものです。


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