【トラットリア情報】マテーラ・残念だった夕食
<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.39>
マテーラ(Matera)での夕食。
残念ながら、気分の良くない、がっかりの食事でした。
記事にするか、迷いましたが、これも、ひとつの記録、残しておこうと。
否定的な文章が並びますが、事前に、ご了承ください。
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レストランへは、前日に電話予約をしてから、伺いました。
でも、予約したはずのテラス席ではなく、店内奥での、厨房のすぐ横。
薄暗く、目の前を、お店のスタッフが行き来して落ち着かない補助席のようなテーブルに案内されました。
私:「テラス席を予約したんですが…」
スタッフ(ホールを仕切っている、たぶんマダム?):
「あなた、うちの店は初めてでしょう? 今日は、混んでいるから、
テラス席は無理」
私:「………」
確かに、電話予約の時に「こちらは、初めでですか?」で聞かれてたな…。
納得は出来なかったけれど、まあ、こういう事は時々あるし、満席だったので、仕方なし。
気を取り直して、美味しいお料理を頂きましょう!
バジリカータ料理の特徴は、まず、赤唐辛子が良く使われている事。
そして、チーズ、肉類(内臓なども含め)も、よく食べられている事、等々。
数少ない食事の機会です。
しっかりチェックして、パスタ、肉料理をお願いしました。
カチョカヴァッロのパッケリ・ペペローニ・クルスキ添え
(Paccheri alla salsa di caciocavallo con Peperoni Cruschi)
南イタリアを代表するチーズのひとつ・カチョカヴァッロ。
カチョカヴァッロ(マテーラの食材店にて)
ひょうたん型をしたパスタ・フィラータ・タイプ(モッツァレッラチーズと同タイプ)のチーズ。
焼くと、トロリ~と溶けて美味しく、近年、日本でも注目されています。
ペペローニ・クルスキ(Peperoni Cruschi)(マテーラの屋台にて)
こちらは、バジリカータ独特の食材。
大きい赤唐辛子を干してから、さっと素揚げしたもので、おつまみとしても、お料理のアクセントとしても、使われています。
これらを使ったパスタ、美味しいに決まっています。
お皿の周りに、パラパラっと散らしてあるペペローニ・クルスキは、お好みで、カチョカバッロのソースと合わせて。
赤唐辛子と言っても、そこまでは辛くなくて、よいアクセントになりました。
幸先の良い一皿だったのですが、次のお料理がとっても残念で…。
炭火焼のお肉盛り合わせ(Carne misto alla griglia)
バジリカータ州・発祥と言われているサルシッチャ(Salsiccia)、牛肉、豚スペアリブ、仔羊、内臓数種類。
炭火焼で香ばしく、美味しく焼けているはずなのですが…。
焼き過ぎて、焦げ焦げ。
焦げの苦みばっかりで、お肉の味もせず、そして、固い…。
どうしたら、こんなに美味しくなく焼けるのだろうか…。
それとも、素材自体が美味しくないのか…。
そんな事を考えながら、食べていましたが、胃がムカムカしてきて、拒否反応。
半分以上も残すことになりました。
満席で忙しいのは分かるのですが、スタッフ対応も悪く…。
補助テーブルの私には、お料理を運んでくるとき以外は、見向きもせずで、声を掛けようとしても、スタッフはイライラしているのか、「後で」、と言われて。
結局、残したまま、コーヒー、デザートも頼まず、お店を出ることにしました。
もちろん、お会計の時に、かなりの苦情をお伝えしましたが…。
バジリカータ産オリーブオイル(Olio d'oliva in Basilicata)
イタリアを旅していると、観光客として、ほとんどのレストランでは「一見さん(いちげんさん)」。
しかも、東洋人で、女性一人となると、お店によっては、入口すぐや、トイレの横、等、落ち着かないテーブルに、案内されることもあります。
それでも、美味しいお料理が食べられたら、それで良し!と、考えてますが、このレストランは、酷かった…。
本当に、残念な夕食でした。
まあ、こういうのも、貴重な経験です。
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