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トラジメーノ湖での昼食② & 珍しい食後酒

<イタリア旅行記(2010年マルケ&ウンブリア&トスカーナ)no.36>

この日の昼食も、前日に伺ったレストランへ。
気に入ると、繰り返し通ってしまう私。
そして、この日も、また、ファミリーで迎えて下さいました。

まずは、大好きなパスタから。

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鯉の卵とトマトのリングイネ
(Linguine con uova di carpa e pomodorini)

前日に食べた「鯉の卵(uova di carpa)」。
他の地域では、なかなか食べれない素材なので、この日も注文です。


たらこのような食感の、鯉の卵。
プチプチっとした卵が、トマトの旨みと合わさって、パスタに絡みます。
美味しい~!

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鯉のポルケッタ
(Porchetta di Carpa)

メイン料理も、勇気を持って「鯉」をチョイス。
ポルケッタとは、丸焼きの事。

よく、仔豚などでも使われる調理法で、実は、ウンブリア州が発祥の調理法だそうで。

ポルケッタ料理が有名な、サルデーニャ島では、実際に、焼き場を見ることができ、その時も、焼き場担当の料理人さんも、サルデーニャ特有の調理法だよ、と仰っていたなっ…。
と、思い出したりして。


ハーブたっぷりで、丸焼きされた鯉の1/8身ぐらいでしょうか。
器に盛られてきました。
ローズマリーやフェンネルなど、少し癖のあるハーブばかりですが、
これは、鯉の独特の臭みを消すために使われています。

でも、独特の臭みが、やっぱり残っていて。
卵は大丈夫でしたが、この鯉は、う~ん、やっぱりちょっと、難しい。
全部は、食べれませんでした。

残念…。
気を取り直して、デザートを注文です!

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ロールケーキ & くるみリキュール「ノッチョーラ」 & はちみつリキュール
(Salame di Re` & Nociolla & idromiele)

イタリアでは、珍しいロールケーキ。
この地域では、「皇帝のサラミ」と呼んでいるそうです。
面白いですよね~。

当スタジオでも、2010年10月のレッスンで、「栗とくるみのロールケーキ」をご紹介させて頂きました。

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栗とくるみのロールケーキ
(Salame di Re` alla castagna e noci)


そして、食後酒のお話。
色づいている写真・手前の「ノッチョーラ」。
そして、奥の黄金色は、蜂蜜から造られた「イドゥロミエーレ」。

イタリアに関わるようになって、20年程になりますが、
蜂蜜の食後酒は、この時が初めてで、その後、出会ってません。

古代エジプト時代から造られていて、酒の神・ヴァッカスも喜んで飲んでいたと言われる神話が、あるそうです。
古代ギリシャ、ローマ時代から飲まれ始め、
中世の頃には、新婚さんの「祝い酒」として振る舞われたこともあるとか。

この地域でも職人さんが造っていたのですが、今では、その技術を引き継ぐ人が段々少なくなり、珍しい食後酒と、なりつつあるそうです。

自家製できないの?っと、聞いたら、造るのは難しいのよ…との答え。
そうか、貴重なものを頂きました。

甘くて、アルコール度数の高いものですが、飲み心地は、意外にも、サラッとしていました。
レモン、スパイス等も、使われているそうで…なるほど…。
また、この食後酒と出会えるといいな~っと、思い出していました。

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