陶器の街・カルタジローネへ

＜イタリア旅行記（2013年 シチリア横断）no.109＞

この日は、カターニャ（Catania）から、バスに乗って、南西へ 60㎞程。
カルタジローネ（Caltagirone）を訪れました。

標高 808ｍの丘の上にあるこの街は、紀元前2000年頃から、人が定住していた跡があり、古代ローマ時代は、シクリ人が住んでいました。
その後、アラブ人に占領されて、カルタジローネに城を築き、
コムーネ（自治体）がつくられます。

陶器（Ceramiche）の街としても、有名な「カルタジローネ」。
その街の名は、陶器製造技術を持ち込んだアラブ人が、アラブ語の「花瓶の丘（qal'at-al-ghiran）」と呼んだことからつけられたと言われています。

サン・フランチェスコ橋
（ Ponte San Francesco ）

中心街への橋にも、陶器が埋め込まれていました。

この鷲のデザインを、よく街で見かけました。
街のシンボルだそうです。

メインのローマ通りには、歴史ある建物を見ることが出来ます。

市立博物館
（Musei civici Luigi Struzo）

18世紀に建造された博物館。

サン・ジュリアーノ大聖堂
（Basilica Cattedrale di San Giuliano）

ウンベルト１世広場にあるのが、この大聖堂。
聖ジュリアーノに奉献された初代は、２度の地震に見舞われた後、
修復、再建を重ねたため、姿がはっきり残っていないそうです。

それでも、20世紀初めに造られたファザード（表玄関）と、横に立つ鐘楼の姿は、存在感があります。

そして、散策中に、目に飛び込んでくる陶器達。
これらも、素敵です。

シチリアのシンボル・トリナクリア
（Trinacria）

シチリアの別名でもあり、古いシンボルとして有名なトリナクリア（三脚巴：Trinacria）。
シチリアの旗にも描かれています。

今回の旅で、何度も目にしたトリナクリア。
初めて見た時は、「えっ！頭から、足が３本！」っと驚いて、
凝視してしまったデザイン。
でも、もう、見慣れました。

トリナクリアの陶器スプーン
（Cucchiaio di ceramica）

当教室でも、トリナクリアが描かれた小さな陶器のスープンを
キッチンに飾り、見守ってもらっています。