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「鯛の鯛」で、おめでたい!

「鯛の鯛(たいのたい)」って、ご存知ですか?

鯛の中にある、「鯛」の形、魚の形をした骨で、丸々一匹、使う時に、
話題にあがる「鯛あるある」、江戸時代から伝わる縁起物です。

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鯛、一匹

お祝いの席で、重宝されている鯛。
七福神のひとり、商売繁盛の神・恵比須さまは、釣り竿で、鯛を釣り上げた姿をしているのは、元々は、漁業、航海安全の神さまだったから。
神道の祭礼等にも、欠かせない食材で、お正月に「祝い鯛」が食卓に並ぶのも、そのひとつです。

その鯛の中にある「鯛」の形をした骨は、「鯛中鯛(たいちゅうたい)」とも呼ばれていて、江戸時代の文献にも、
「おめでたい鯛の中にあって、さらに、めでたい鯛の形をした骨である」と、
縁起物として喜ばれていた記述もあるとか。


先日、アクアパッツァの、レシピ用の写真撮りをしたので、身を取り外している時に、久しぶりに、探してみました。

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アクアパッツァ(Acqua Pazza)


丁度、エラの下骨に隠れている、「鯛の鯛」。
ポキッと、折れてしまう事もあるので、丁寧に、丁寧に、取り外します。

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エラの下骨に隠れている「鯛の鯛」


折れないように、優しく扱い、きれいに水洗いをしたのが、こちらです。

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「鯛の鯛」


この「鯛の鯛」を、懐紙等に包み、お財布に入れたりして、携帯すると良いと言われています。
携帯するなら、消毒しようと、石鹸水や漂白剤に浸ける人もいますよ。

左右のエラの下に、それぞれあるので、一匹につき、ふたつ。
もちろん、魚の骨の構造上、どの魚にも、この「骨」はあります。
少しずつ形は違い、一部例外はありますが、やはり、他の魚でも「鯛の鯛」と、呼ばれるそうです。

魚が大きくなれば、骨の「鯛」も大きくなり、魚が小さいと、より小さくなるので探しにくい時もありますが、魚まるごと一匹、食卓に並んだ時に、
是非、一度、「鯛の鯛」探しをしてみては、いかがでしょうか?
盛り上がりますよ。

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我が家では、お正月の祝い鯛を食べた後、骨に残った身を取り、
頭と骨から、鯛の出汁を引いて、それで、鯛めしを炊いていました。

骨から身を取るのは、子供の仕事。
「鯛の鯛」を見つけるべく、一生懸命、鯛と格闘していたのを覚えています。
見つけ出して、上手に取り出せると、嬉しくて、
お正月から、「鯛の鯛」で、おめでたい!と、喜んでいたのも、懐かしい想い出です。

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イタリア郷土料理研究・レシピ作家。🇮🇹 コックとして現地で修行。大好きなイタリア全20州を巡った旅行記&活動、美味しい情報を記録として綴ります。 定期購読マガジン「レシピ集」もスタート。 仕事依頼、お問い合わせ等はこちら→ http://albero-cooking.com/

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