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ピサの斜塔の中の“迷路”

<イタリア旅行記(2006年秋・中部イタリア)no.43>

数年前から登れるようになったピサの斜塔(Torre Pendente)
一度に登る人数、入場制限しているので、事前予約が必要となりますが、
塔の横にある「予約センター」でチェックして、空いている時間帯があれば、当日でも予約出来ます。

塔の断面図はこんな感じです。(↓:ピサで見つけた絵葉書です)

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ピサの斜塔の断面
(Sezione trasversale della Torre di Pisa)

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塔内の階段(scale nella torre)

絵葉書の青い部分にある「らせん状階段」の幅は、このように細く、
人ひとり通るのがやっと…。
時間制限、完全入替制にしているのは、これ以上、塔を傾斜させない為の、重量制限ですが、この階段の幅も、あるのではと感じました。

階段を上がっている時、不思議なことに、重力を感じるんです。
階段は、時計回りなので、絵葉書・青い部分の左側(右傾斜)を登っている時は、バランスを取る為に、身体は左寄り通行になり、
右側(左傾斜)を登っている時は、右寄り通行になるのです。

写真の階段も、見ると、左側が、擦り減っているのが分かりますよね。
これ、右傾斜している通行部分の階段です。

ピサ出身の有名なイタリア物理学者・天文学者でもあるガリレオ・ガリレイは、このピサの斜塔から「落体の法則」の実験をしたとか、しないとか…。

私達も、普段は‟ 重力 ”をあまり感じずに生活していますが、
斜塔内は、そんな‟ 重力の迷路 ”、ガリレオの世界に入り込んでしまった様な、不思議な感覚でした。

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