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サラミ&ハムの里・ノルチャへ!

<イタリア旅行記(2010年マルケ&ウンブリア&トスカーナ)no.25>

スポレート(Spoleto)から、バスで東へ。
25km程行った山の中に、小さな街・ノルチャ(Norcia)があります。
今回の旅で、どうしても訪れたかった街のひとつです。

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ローマ門
(Porta romana)

バスを降りると、石造りのローマ門があり、ここが、ノルチャへの入口です。
門をくぐって、振り返ると…。

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門の外に続く、一本道。

両脇には、緑が茂り、ウンブリア州の美しさを、ギュッと凝縮したような景色。
お気に入りのアングルです。

さあ、街の中へ、進んでいきましょう!

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サン・ベネデット広場
(Piazza San Benedetto)

5分も歩くと、中心広場に出ます。

中央にあるのが、聖ベネデット像(Monumento a San Benedetto)
そして、奥には、美しいサン・ベネデット教会(Basilica di San. Benedetto)です。

ここノルチャは、西方教会の守護聖人ベネデットの、生誕の地。
彼の生家の上に築かれたのが、この教会です。

広場から、後ろを振り返ると…。

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歩いてきた一本道が、こちら。
右奥には、最初にくぐったローマ門が、小さく見えています。
(ちょっと分かりづらいですが)

ノルチャが、とても小さい街であることが、分かって頂けると思います。
でも、侮ることなかれ。
イタリア国内でも、有名な食材の名産地なんです。

こんなオブジェを、見つけました。

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猪のオブジェ
(Oggetto di cinghiale)

お店の前に置かれている剥製で、目の前で見ると、なかなかの迫力です。
そして、そのお店は「ノルチェリア(Norcieria)」
サラミ・ハムを中心に販売している、肉加工屋さんのことを指し、
そこで働く、肉加工職人さんのことを「ノルチーノ(Norcino)」と言います。

昔から、特に、豚肉の加工(サラミ)・処理を職としていた人が多かったこの地域。
街の名前も、この「ノルチェリア」が由来と、言われています。
この言葉は、イタリア全土で、同じ意味で使われています。

ノルチャのサラミ(Salumi)は、最高級
お店の数も多く、サラミの種類も沢山、置いてあるんです。

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見てください!こちらのお店。

まるで、暖簾(のれん)のように掛かっている、サラミ達。
空気が乾いているイタリアならではの、景色ですよね。
美味しそう!!

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豆も色々、売っていますね。
ウンブリア州は、豆料理も多くあり、隣州のトスカーナ州と共に、「豆食い」と呼ばれている地域でもあります。

小さな街ですが、イタリア国内からだけではなく、外国人の方々も、
このサラミ、そして、もうひとつの名産品を食しに、訪れるんですよ。

もちろん、私も、「もうひとつの名産品」を食べるべく、レストランに向かいました。


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2016年8月に発生した「イタリア中部地震」
震源地と言われるアマトリーチェ(Amatrice)と、とても近く
ここノルチャも、広場の、サン・ベネデット教会も倒壊するなど、大きな被害を受けました。

あれから、4年。
少しずつ復旧をしているそうです。
イタリアは、日本と同じ、地震が頻繁に起きる国です。
石造りの街の復旧・復興は、時間がかかるそうですが、
また、復興した美しいノルチャを見れることを、願っています。

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