【レストラン情報】カルタジローネでの昼食

＜イタリア旅行記（2013年 シチリア横断）no.112＞

カルタジローネ（Caltagirone）での昼食。
シチリア料理のシェフに教えてもらったレストランで食べる事にしました。

これが、このシチリア横断の旅、最後の食事となり、翌日は、もう日本に向けて、旅立っています。

最後の晩餐ならぬ、最後の昼食。
だいぶ胃腸が疲れていましたが、折角、こんな遠くまで来ているのです。
勉強の為にも、少し無理をしてでも食べなくちゃです。

あの長階段を降りて、少し歩くと、そのお店がありました。
店内は、明るく、洗練されていて、とても素敵。

早速、お薦め料理を伺い、注文しました。
まず、自家製パンが運ばれてきました。

自家製パン・盛り合わせ
（Pane fatto in casa）

この自家製パンが、美味しい！
ひと口食べた瞬間、ノックアウトされてしまいました。
お料理への期待が広がります。

そして、この緑色が強いオリーブオイルも美味しかった…。
イタリアを巡る時に、美味しいオリーブオイル、特に、ここ現地でしか入手できないものは、料理教室で、是非、皆さまにも試食してもらいたいと、訪れた土地で、１本、１本と購入していくのです。

是非、このオリーブオイルも持って帰りたいと思い、スタッフさんに、オイルのことを尋ねると、このレストランのオリジナルだそうで。
持ち帰りしたい旨を伝えて、１本購入を、お願いしました。

さあ、お料理スタートです。

野菜のスープ・イカ墨煮を添えて
（Zuppa di verdure al nero di seppia）

10cm程の、小さな、小さな片手鍋に入ったスープ。
墨煮のイカがトッピングされています。

この野菜スープが、滋味深く、優しい味わいで、疲れた身体に染み渡っていきます。
あ、癒される…。
ちょっと疲れ気味の胃腸で、今日、食べれるかなっと思っていたけれど、
このひと口で、グッと元気になり、よし！最後だし、しっかり食べるぞ！っと
思わせてくれた一品。

やっぱり、美味しい料理のパワーは凄いですね。

冷製パスタ・海老といかのミルフィーユ仕立て　ガスパッチョソース
（Pasta fredda, millefoglie di gamberi e calamari su misura gazpacho）

冷製パスタを食べるのは、この旅では初めて。
とても、繊細な味わいで、ひと口、また、ひと口と、食べてしまう美味しさ。

レアに近い海老といかの、プリプリっとした食感が癖になります。
どちらも、とても甘く、ソースとのバランスも良かったです。

海老とパネッラ・そら豆のピューレ・キャビア添え
（Gamberi e panella con purea di fave e caviale）

パネッラ（Panella）とは、ひよこ豆の粉を練って、板状にして、焼いたり揚げたりして食べるもの。
写真の中の、黄色い三角が、パネッラになります。

そして、まさか、イタリアで、キャビアを食べるとは…。
でも、一皿の中で、このキャビアが、味の強弱の「強」の部分を担い、
味わいを、グッと引き締めてくれていました。

干し鱈とカリフラワーのフリット・じゃがいものピューレ添え
（Baccalà e cavolfiore con frittata e purè di patate）

それぞれ、フリットだけでも、十分美味しいのですが、
ここに、じゃがいものピューレが添えられる事で、もう一段、味わいが深まり、完成度が、ググっと引き上げられます。

前皿の、そら豆のピューレも然り。
こういう、お料理は、レストランだからこそ、体験できる一皿。
改めて、感動し、そして、とても、勉強になりました。

注文していたのは、ここまで。
食べ終わってから、スタッフさんが「お腹の具合はいかかですか？もう少し食べられますか？」と、聞きに来られて。

折角の機会です。
もう少しだけっと、お願いしたのがこちら。

フリットミスト
（Fritto misto）

最初、「揚げ物は、もう食べられないかも」っと、違うものを注文しようと思ったのですが、
「当店のフリットは、とても軽く仕上げていますし、大丈夫です。保証します。それでも心配なら、量を少なめにしますよ」と、スタッフさん。

確かに、量も、少な目。
大丈夫、食べられそうです。
セモリナ粉の衣も、本当に軽く、そして、揚げ具合が抜群！
大満足のお料理でした。

お口直しの、アーモンドシャーベット
（Sorbetto alle mandorle）

プチ・カンノリーニ ２種
（Due cannollini）

最後のデザートは、やはり、シチリア菓子のカンノーロ。
ふたくち程で食べられる大きさのもので、ピスタチオとアーモンドでデコレーションされています。

こちらも、シチリアでの食べ納め。
色々、食べて、勉強になったな…と、この旅で学んだ多くのことを思い出しながら、最後の昼食を終えました。