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ナポリ最終日に、ボッティチェッリ

<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.86>

ナポリを発つ日。
夕方の、飛行機の時間まで、ナポリを満喫します。

最後に、もうひとつ訪れておきたかったのが、
セヴァロス・スティリアーノ宮美術館(Gallerie d'Italia Palazzo Zevallos Stigliano)です。

この美術館でも、カラヴァッジョの作品が見れると聞いていたのですが、
残念ながら、この時は、他の美術館へ、出張中。
その代わりに、ボッティチェッリの傑作が、ミラノの美術館から、
出品されていました。

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「死せるキリストへの哀悼」(サンドロ・ボッティチェッリ)
Compianto sul Cristo morto(Sandro Botticelli)

ミラノの、ポルディ・ペッツォーリ美術館(Museo Poldi-Pezzoli)所蔵作品です。
この美術館には、2011年に訪れていて、2回目の鑑賞となります。

ボッティチェッリは、ルネッサンス初期に、最も活躍をした画家で、
代表的な作品は、皆さまご存知の
「春(Primavera)」、「ヴィーナスの誕生( La Nascita di Venere)」
(共に、フィレンツェ・ウフィッツィ美術館所蔵)。

2大作品と比べると、少し、色彩も重く、どっしりとした印象の作品です。
ミラノで鑑賞したときも、この作品よりも、ボッティチェッリらしい(私の印象です)「書籍の聖母」が、印象的だった記憶があります。

ペッツォーリも、ウフィッツィも、また再訪したいですね。

カラヴァッジョは見れませんでしたが、大満足。
そして、この美術館自体も、趣のある美しい建物で、なかなか見所がありました。

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17世紀に、貴族の邸宅として建てられました。
その後、改装が行われ、17世紀後半には、一部分は、銀行として利用されていたそうです。

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確かに、何となく、銀行の雰囲気がありますよね。

2階には、ナポリや、カンパーニャ州を題材にした絵画が、所狭しと壁に飾られています。

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荒れるナポリ湾の向こうに、ヴェスヴィオ火山

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ナポリ中心街の東側から見た、ヴェメロの丘

ナポリは、観るべきものが、本当に多いですね。

さあ、最後に、もう一箇所。
いつか、いつかと、思いながら、いつも、後回しにしていた
海側のサンタルチア地区のシンボル・卵城に、向かいます。



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