バロックの傑作・サンタクローチェ聖堂
<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.27>
バロック建築が立ち並ぶレッチェ(Lecce)の街。
その中でも、必見の建築物のひとつは、こちら!
サンタ・クローチェ聖堂(Basilicata di Santa Croce)です。
15年前に訪れた時、この聖堂のファザード(正面玄関)の迫力に、圧倒されたのを覚えています。
地元の「蜂蜜色」を言われるレッチェ石を贅沢に使い、17世紀に完成。
そのファザードは、まるで、ひとつの物語が描かれているようなストーリー性を感じさせる壮大な彫刻。
ただ、今回は、残念ながら、修復中でした。
ファザードの絵が描かれた幕が張られていましたが、やっぱり実物とは違いますよね。
内部も、レッチェ石が使われている美しいバロック調の装飾で埋め尽くされています。
きっと、この400年もの間、何度も修復がされているのでしょう。
柱と壁の色が違いが、修復を繰り返しながら、大切に維持されてきた様子が感じられます。
素晴らしいバロック彫刻です。
礼拝堂によくみられる帯状彫刻。
右手の柱は、蔦が絡むようなデザインが刻まれています。
聖堂の中でも、豪華で、一番目を引く礼拝堂。
まさに、バロック!
ただ、ここまでとなると、美しい!と思う反面、少し、バロックで胸いっぱいと感じたりして。
天井には、金も施されています。
この聖堂が造られた17世紀時は、スペインの統治下にあったレッチェ。
東地中海から、トルコ軍が来襲する時に備えて、城壁や建築物等、整備されたと言われています。
このような装飾は、統治者カルロ5世の力を見せつける為のもの、その表現のひとつだったのかもしれませんね。
とにかく、荘厳。
サンタ・クローチェ聖堂が「バロックの傑作」と呼ばれ、
「レッチェはバロックの街」と、認識されているのも、よく分かりました。
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