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イタリア旅行記(中部)

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トスカーナ州、ウンブリア州、マルケ州、ラッツォ州。 現地を歩いて、見て、食べて。 一緒に、旅するように読んで頂けると嬉しいです!
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#パリオ

パンフォルテのお話

1)シエナについてトスカーナ州・シエナ(Siena)は、13~14世紀に、金融業で栄えた都市国家で、当時、勢力を広げていたフィレンツェ(Firenze)と、 トスカーナ地方の覇権争いをしていたほど経済力がありました。 ルネサンス芸術の中心地のひとつでもあり、その姿を残している旧市街は、貴重な歴史地区として、世界遺産登録もされています。 サリンベニ広場にあるのは、1472年創業・現存する世界最古のイタリア銀行「モンテ・ディ・パスキ・シエナ銀行(Banca Monte dei

シエナの夏の競馬祭・パリオ(Pario)観戦時の心得

<イタリア旅行記(2010年マルケ&ウンブリア&トスカーナ)no.47> まず、シエナの夏の競馬祭・パリオ(Pario)を見る時の心得を書いておきます。  私は、開始3時間半ほど前に、行きました。  開始時間が近づくと、ゲートが閉まり入場できなくなります。 レース開始までの待ち時間、トイレに行くのは困難なので、水分の取りすぎには注意です。 でも、この事は、みんな知っているのですよね。 子供達が集まっている所は、気がつけば多くの人集りになっていました。 人が多い場所に

シエナの起源 ☆ パリオのリハーサルを見ながら

<イタリア旅行記(2010年マルケ&ウンブリア&トスカーナ)no.45> シエナ(Siena)の夏の風物詩・競馬祭のパリオ(Pario)。 翌日の本番へのウォーミングアップの為に、軽く雰囲気を楽しんでと、 前夜のリハーサルを見に行きました。 楽しむ気持ちで、足を運んだ、カンポ広場。 ただ、このリハーサルが、予想以上に凄かったのです。 まずは、参戦する地区(コントラーダ)の行進。 地区の旗を振りながら、続々と、入場し、立ち位置や、流れを確認していきます。 中世の衣装に身

シエナの競馬祭・パリオ☆前日リハーサル

<イタリア旅行記(2010年マルケ&ウンブリア&トスカーナ)no.44> さあ、パリオの会場へ向かいましょう! この時期、イタリアに居た事は、何度もあったのですが、 旅程の関係で、シエナ(Siena)にいることができず、 実際に、この目で、パリオを見たことが無かったのですよね。 石畳の町・シエナの中心に位置するカンポ広場(Piazza del Campo)。 ここが、シエナの夏の風物詩・パリオの会場です。 マンジャの塔(Torre di Mangia)と、市役所前のあ

シエナの競馬祭☆パリオ

<イタリア旅行記(2010年マルケ&ウンブリア&トスカーナ)no.42> ウンヴリア州から移動して、トスカーナ州のシエナ(Siena)へ。 私が、レストランでの料理修行をスタートさせた街でもあり、私のイタリアの故郷でもあります。 中世の古都として、歴史地区が世界遺産登録されているシエナですが、 伝統的な競馬祭・パリオ(Palio)も有名です。 毎年、7月2日と、8月16日、2回行われる、夏の風物詩。 なんと、1644年から続く歴史あるお祭りなのです。 イタリア通の方々は

シエナの夏の風物詩☆パリオ!

<イタリア旅行記(2008年夏・ヴェネト&ドロミテ&トリエステ)no.102> 今回の旅の、最終日。 迷いに迷った上、やはり、私の第二の故郷、トスカーナ(Toscana)地方のシエナ(Siena)でお世話になったエンツォ夫妻に、ご挨拶に行くことにしました。 なぜ、迷っていたかというと、ヴェローナ ⇔ シエナ間は、列車&バスを乗り継いで、往復9時間程の小旅行。(2008年7月時点) 日本だったら、日帰りでも、即・決行!なのですが、ここはイタリア。 どこかで列車やバスが、遅