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百万通りのイイタイコト! ~小学校1年生に授業しました

コロナで軒並みなくなってしまって以来、半年ぶりの小学校向け出前授業。
初回は1年生、5クラス142人!
いやぁぁぁかわいかったです。

自分のイイタイコトを見つける


アルバ・エデュの授業は、
「話すちからを高めるためのアクティブラーニング」
なのですが、
この授業の1丁目1番地は、
「自分がイイタイコトは何か」を見つけるというものです。

「プレゼンの授業」というと、
大きな声を出すための授業ですか?
とか、
議論で負けないようにするための授業ですか?
と聞かれます。

まぁそれも大事です。
でももっともっと大事なのは、
「自分の意見を持ち、それを人に伝えられるようにすること」
です。

イイタイコトはなぜカタカナ?


子どもたちには、意見という言葉を「イイタイコト」と訳して伝えています。そう、「イイタイコト」はカタカナなんです。それは、人に何かを伝える上でもっとも大事なことだからです。ひらがなの中で、そこだけカタカナだと、「あれ?」ってみんなが思ってくれるでしょう?
でも最初から理由は言いません。
幼稚園から小学校低学年までの授業は、そんな風に始まります。

さて、そのカタカナですが、学校の授業は今日、遅れています。例年この時期の1年生は、もうカタカナが一通り書けるのに、今は多くの学校でカタカナ練習の途上です。漢字の勉強を同時並行させたり、先生方は四苦八苦して休校中の遅れを取り戻そうとされています。
スライドはカタカナですが、板書はひらがなでフォローします。
それでも多くの子はがんばってワークシートにカタカナを書きます。

「なぜいいたいことってひらがなじゃなくてカタカナなの?」
「外国から来た言葉なの?」
子どもたちはぐるぐると考えをめぐらせます。こちらはニヤリ。
「なぜだろう?考えてみてね」

百万通りのイイタイコト

さらに1年生に尋ねます。
今、日本中に1年生って何人いると思う?
「100人!」「10000人!」「1億人!」
「億なんて言葉よく知ってるわねー」
なんて返しながら、40年前から半分になっていく
グラフを徐々に見せます。
「えええー?なんでー?!」「みんな大人になっちゃったから?」
「あははは!そうかもねー!」
とにかく1年生の答えはたまらなくかわいいのです。

さてさて、ではね、まだまだこれだけの数がいる1年生。
イイタイコトは何通りあるでしょうか?
そう!これだけの数の分だけイイタイコトがあるんです。
みーんなイイタイコトは違うの!


「みんな違って みんないい」

まだまだ続く長い勉強人生の入り口だからこそ知ってほしいのです。



5時間目はファシリテーター

アルバ・エデュでは教壇に立つ講師に加えて、ほとんどの授業でクラスを後ろからサポートする「ファシリテーター」と呼ばれる人が一緒に授業に入ります。
私も4コマ講師を務めた後は、1コマこのファシリテーター役をしました。

ワークシートを記入する時は手が止まっている子はいないか?
ゲームをするときに付いていけていない子はいないか?

に目を光らせつつ、行うことは、ただただ褒める、褒める、褒める!
特に私の場合は、自分が海外で現地校に通った時の経験があるので、特に外国籍やハーフの子が楽しめているかが気になります。「素敵なお名前だね」などとついつい声をかけてしまうのです。
どの子もどの子も、絵でも文字でも笑顔でも褒めるところはたくさん。
本当は全員を褒めちぎりたいので、分身の術を使えたらなぁと思うところです。
学校によっては1クラスに11名分!の予算をいただき、社団の認定ファシリテーターのみんなと大挙して押しかけて、声掛けできる時もあるのですが!


さいごに


今年もたくさんの授業に呼んでくださっている文京区立S小学校、ありがとうございます。これからの授業も楽しみです。3年目となる担任の先生もいらっしゃって、「毎年、この授業が楽しみなんです。いつもリフレッシュできます。ありがとうございます。」と温かい言葉をかけてくださいました。

どうしても正解は何かを求めてしまう学校の勉強。1年生の柔らか頭な今だからこそ、自分の意見を自信を持って人に伝える、ということの大切さ、そして、それはみんな違ってみんないいんだ、ということを芯に据えて、長い道のりを歩んで行ってほしいな思います。




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