「あなたが大切」を態度で示す方法
「はぁ?正気?」
我が家のバレンタインは、夫である私が妻に花束や鉢植えをプレゼントします。 菊科の大きな花を一輪刺しにしたり、小型のバラを花束で渡し、水をやり、日の当たる場所に移動し、子どもたちとみんなで世話をします。
ところが、今年は当直で自宅におらず、すっかりこのイベントを忘れていました。
1.そこまで怒る?と思ってはいけない
友人にあげるチョコレートを作っている長女を見て、我が家のイベントを思い出した私は焦り、自分のバカさ加減を嘆き、そして話題をCrossfitにそらしました。
冗談が飛び交う中、イベントを忘れていた事は誰も話題にしません。油断した私は再び失態をおかします。
「じゃあ、パパはボックス(Crossfit ではジムのことをボックスと呼ぶ)の女性にプロテインバーあげようかなぁ」
(妻)「もーやめた!作るのやめた!」
と妻が叫んでチョコレートブラウニーを叩きつけた時には、危険を察した子どもたちはその場から逃げていました。
この時も、20年以上にさかのぼる「夫の悪行」をまるで1分前のことのごとく、1時間ほど叫ばれ、嘆かれ、ブチキレられ、罵られました。
「そこまで怒る必要ある?」
正直、こう思う男性は多いと思う。
しかし、口に出せば事態はより悪い方向に、それも急激に落ちていきます。
2.女性の過去の記憶には、インデックスが付いている
妻には、過去の記憶にインデックスが付いており、、良い記憶も悪い記憶もそれに基いて引き出されます。
20年以上前のことすら引き合いに出されるのは、これが理由です。
すべての女性はお姫様。
特に「他の女を優先した」と判断された場合の怒りたるや、半端なものではありません。
何年が経とうと記憶はすべてフラッシュバックで思い出されます。
男性、特に妻の機嫌を損ねることが多いタイプは、何も考えずに言葉を発する傾向があります。この言葉が妻の悪い記憶を呼んだ場合、女性の脳はあり得ない事態が再び起こったと判断し、身を守るために徹底交戦してきます。
男性にとっては冗談交じりに言ったことなので、そんなに怒られる筋合いはないと意見がすれ違いケンカになります。
以前の我が家は、これで何度ののしり合いになったかわかりません。
言っておきますが、黙って非難され続けても嵐はすぎませんし、謝罪も効果を発揮する事はなく、1週間は許してもらえることはありません。
事態の打開策を打ちましょう。
ここでのポイントは、「良い記憶も悪い記憶もインデックスがつけられている」という点です。
つまり、お姫様ですので「あなたのことが大切ですと態度に示す」、「良い記憶のインデックスを引き出して上書きする」ことをすぐに行います。
3.「お姫様扱い」して解決をはかる
そこで、私はすぐにボックスに走り、プロテインバーを3本買い、妻がトレーニング後に食べられるように配置、「あなたのことを大切に考えている」ことを態度で示しました。
次に、20年以上前ですが、私は持っていた100年以上前のネイティブアメリカンのアンティークビーズで作られたネックレスを解体し、小さめのシルバーのフェザーと皮ひもを買い、手作りしたネックレスをプレゼントしました。これが、とても喜ばれた記憶があります。
(ビーズの残り。アンティークなので紐を入れ替えるだけで割れる)
なので、和太鼓奏者のアイヌ民族の方が手作りしている鹿革と角で出来たブレスレットをペアで買い、その場で一緒につけながら、アイヌ民族について語りました。
「今までで、一番うれしい」
怒りを収めて、謝罪を態度で示すには、ここまで行う必要があります。
勘違いしてはいけないのは、「喜びそうな物を買う」ことではなく、「あなたのことが大切であると態度で示すこと」と「良い過去の記憶で上書きすること」です。
このためには、もちろん「良い記憶」がないといけなませんが、過去に喜んだことはリストにまとめておけば後々が楽です。
今回は
①トレーニング後の私を気遣ってくれた(態度で示した)
②過去のビーズネックレスを思い出した(良い記憶を引き出した)
失態は、良い記憶に上塗りされ、機嫌を良くすることが出来ました。
普段は仲が良くても、時に不機嫌にしてしまうこともある。
こんな時には、「あなたが大切であることを行動で示し、良い記憶で上書き」しましょう。
本日の考え方は、妻と仲良くなるためには必須本、「妻のトリセツ」に書かれており、仲良くなりたい旦那さんにはぜひお勧めさせて頂きます。
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