見出し画像

【中学受験と娘、そしてオオカミ王ロボ】

読解力をつけるには、家庭での会話が大切だと聞いたので、本当かどうか実験しております。

現在、読解力をつける証明された方法はありません。

オオカミ王ロボはシートン動物記に出てくる物語の一つ。ニューメキシコ州カランポーの牧場を襲っていたオオカミの駆除依頼を受けたシートンが見つけたのが、オオカミのボス、ロボでした。

アメリカでは、家畜を襲う動物としてオオカミを害獣として乱獲されました。日本でオオカミの駆除を持ち込んだのは、北海道に牧場経営を導入したエドウィン・ダンが有名です。

さて、オオカミを絶滅させたことで、被害が有名なのは、ワイオワのイエローストーン公園です。

https://www.nps.gov/yell/index.htm

オオカミを駆除し尽くした結果、天敵を無くしたワピチなどのシカが増加、食欲はあります旺盛な鹿は木を食べ尽くして、環境破壊が進行します。その結果、イエローストーン公園の動物自体が激減してしまいます。

例えば、ワピチなどのシカが増加した結果、彼らの食べられる高さにある草を食べ尽くします。このため日本と同じく公園全体の植生が変化、それまでは草むらに隠れていたタイプの鳥が隠れる場所を無くして激減します。ついで、木の皮を食べる鹿によって木が枯れ、巣を作れなくなったビーバーが減少します。
さらには、ビーバーの家によるダムで、変化した川の流れ住み着いていた魚も姿を消しました。

どの国でも、シカは山や草を食べつくすことによる2次被害は問題です。

オオカミがいなくなった結果、天敵をなくしたコヨーテも増加、小動物が捕食されつくします。

環境破壊の大元となっているワピチは、体格が大きく、コヨーテの捕食対象とはなりません。また、クマにとっても動きの速いワピチは捕食の対象とはなりません。

完全に天敵を無くした生き物は、動物・植物のバランスが大きく崩します。

当時は、オオカミは自分たちの家畜を殺す害獣でしかなく、オオカミの絶滅が招く被害の方が大きいことは知るよしもありませんでした。

このオオカミの駆除、シートン動物記では、オオカミ王ロボを捕まえるために、現在では禁止されている毒入りのエサを多数ばらまいたり、トラバサミを用いたり、なぜ禁止されたのかを娘に説明できる色々な話が出来ました。

当時は、苦しみながら死んでいくストリキニーネを使っていたようですが、明治時代の北海道のエゾオオカミの駆除にもストリキニーネが使われていました。

シカに被害の大きさやシカのハンティングがアメリカではどう許可されているのかは、ネットフリックのミートイーターによく出てきます。

ちょうど、シーズン9が始まったのでご興味あれば。

私「シカって大きいんだよ。ネットフリックス見る?」

娘「止めろ。ハンティングの映像は見せるな。止めろ」

https://www.netflix.com/jp/title/80126646

本日も受験に出るからわからない話で終了です。

この記事が参加している募集

皆さまからのサポートは、オンラインサロン設立費にさせて頂きます。