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第35回ツール・ド・おきなわ 2023 市民200km インサイドレポート

アマチュア最高峰のレース、ツールド沖縄市民200km。
40代半ばとなった自分がどこまでやれるか。それを知るために、5年ぶりにこの舞台に戻ってきた。シーズン最大の目標としたレースのインサイドレポート。ご高覧下さい。

目標

・これまでのリザルトを上回る3位入賞
・40代トップ

機材

---BIKE---
バイク:YONEX CARBONEX SLD
ホイール:CADEX ULTRA50(TLR) 
タイヤ:MichelinPowercup(TLR)25C F4.0bar、R4.0bar
シーラント:imeZi
ギア:フロント52-36 、 リア11-34
チェーンルブ:EXLUB
車体重量:7.1kg

バイクは、YONEX CARBONEX SLD。鳥海山ヒルクライムでの優勝、実走でのストラバセグメントでのKOM複数獲得から、自信をもって一緒に沖縄に来た。

---WEAR---
ジャージ:チームワンピース(長袖)
インナー:オンヨネ 肚力
ヘルメット:KASK ユートピア
インソール:田村義肢カスタムインソール
アイウェア:OAKLEY sutro tuning by eyecue
足元:velotoze+ビニール袋
レインウェア

自分は寒さにめっぽう弱く、雨の長いレースでリザルトを残した記憶が無い。ベストリザルトはほとんど暑いレース。
なので、しっかり対策すべくレインウェアをレースで来ていくことに。さらにホットバルムを熱くならない程度に全身に塗布した。足元はvelotoze+ビニール袋で防寒した。

---補給---
塩羊羹(大)4個(1600kcal)
ジェル2個(360kcal)
ZENトラ(レース前)
MAGMA(同上)

レース

地元のりゅーじとアダチがスタートグリット後方に並んでいたので、シードで前にも並べたけど、一緒にスタートすることにした。200人程度なので、前に上がろうと思えすぐに行けるだろう。

序盤

ついに始まるなという気持ちはあるけど、不思議と緊張感は無かった。
レースがスタート。口を開けていれば勝手に給水できちゃうようなコンディションながら、スタート後は一列棒状になる場面も時々あり、比較的ハイペースで進行していく。3人の逃げが決まった後も、ちょいちょい飛び出すような動きがあるからペースが落ちつかない。

スタートから1時間余りの本部半島は、落車が元々多い区間なので、この雨と速度は危険と考えて、すぐ前方に上がって10〜20番手ぐらいに位置取るようにした。コンディションとしては、雨のほかに、北寄りの強い風が吹いていて、レースを厳しいものにさせる予感。

本部半島は、意外にアップダウンがあり、そこで自分の調子を確認できるのだが、脚、オモイ…。40代に入ってから、狙ったレースでは必ずと言っていいほど、前半の感触が悪い。今年のニセコは特に顕著だった。それでも不思議と後半には走れるようになるから、今回もそう信じることにした。

西海岸を北上し国頭へ

本部半島を無事に通過し国道58号に出ると、ペースが落ち着く。ここで補給として羊羹の半分を食べる(200kcal)。
寒さで尿意があったので、タカオカ選手にタイミングを聞くとこの先の宜野座でとのことで、そのタイミングを逃さないように注意する。無事に事を済ませて、国頭に向けて淡々と進行。天気予報では回復基調だったが、一向に雨脚は変わらない。

国頭村の140kmのスタート地点の少し前ぐらいから、1回目のフンガーの登りに向けて先頭付近の位置取りがバタバタし始める。モリモトさんの姿もここで初めて確認。

一回目のフンガー

前半の調子の悪い中での一回目のフンガー。とにかくリラックスする事と、休めるところは休む事を意識する。フンガーは、前半が緩いことと、後半は階段状に緩急を繰り返すのが特徴なので、勾配が緩いとこでいかにリフレッシュできるがポイントになる。そんな小技を使いながらも、千切れるまではいかないけど、かなりシンドイ状況。とにかく後半良くなると信じて粘るのみ。

そんな急勾配区間での一コマ。リラックス目的でダンシングを入れたところ、後輪がスリップ。このタイヤセッティングでも予想以上に滑る…。このことレースが終わるまで、ずっと気になり続けることになった。

そんなことがありつつ、なんとか1回目のフンガーをクリア。
1741 275w 89r 151/165b

ダウンヒルから奥まで

ダウンヒルに入る。とにかく安全を優先して、バイクを出来るだけ倒さないようにして下っていく。当然遅い。だが周りに有力選手もチラホラいるので、下り切ってから集団のオケツになんとかくっ付けるかなと落ち着かせる。前方で2回ぐらい落車があったが、マージンを取っていたおかげでうまくかわして、登り返しの補給エリアに無事にたどり着く。

後半は雨が上がる予報だったので、ここでレインウェアを脱いで、ナカツルさんのサポーターに渡すことにした。これは急遽レース中にナカツルさんにお願いした。だが、サポーターを見つけられず一旦お腹の前にしまう。

で、この後のダウンヒルでしっかり雨に打たれる…。お腹だけは温かい。

一旦海岸線まで出て、奥の手前の登りへ。レインウェアを再度着ようと試みるが、裏返しで脱いだ袖が濡れててうまく戻せない。「裏返しで脱ぎっぱなしにしない!」という母の言葉が、沖縄の地で身に染みた。
ここで食べかけの羊羹を食べて計400kcal。さらにコンディションを上げるべくカフェインを100mgイン。

奥の100kmスタート地点を過ぎ、奥の登りへ。しばらくして第二回生理現象タイム。まずは裏返しになっているレインウェアの袖を戻す。焦るな~焦るな〜。着る。チャックは後。息子出す。噴水。仕舞う。ラン。シクロクロス的飛び乗り。放尿集団オケツになんとか乗った。ふぅ。間一髪。とりあえず次のフンガーまでは、ひと休みだなという自分の思惑とは異なり、それなりのペースで登ることになりキツイ…。一方で身体は少し温まった。
1003 257w 86r 1469/163b(タイムは放尿込)

奥の登りを終えて平坦に出たところで、逃げとの差は2分ちょっと。フンガーの中腹あたりでキャッチできる時間差になってきた。平坦に出てからもペースが速い。逃げを捕まえる動きなのか、追走のアタックがあったのか、後ろにいたので確認はできず。しばらくして落ち着いたので、二回目のフンガーにむけて補給を。今回は背水の陣として羊羹を丸々一つ。(累計800kcal)
フンガーの登りに向けて、再度レインウェアを脱ぐ。着たり脱いだり忙しい。

二回目のフンガー

20番手ぐらいで登りに入る。踏み過ぎないように周りのペースに合わせていく。序盤の勾配が緩い区間は問題なくクリア。その後は一回目と同じような辛さはありつつも、先頭から20~30番手ぐらいの位置をキープしていく。途中で逃げていたロードレース男子部のイオリ選手を抜く。ここで逃げは無くなった。(と思っていたが、実際はタカスギ選手を含む前待ちの逃げができていた)
集中していたのか、辛すぎたのか、ピークに気付かぬまま二回目を終えてダウンヒルに入る。
1739 266w 86r 153/166b

ダウンヒルからの勝負の学校坂へ

ここからが自分にとってのツールド沖縄の実質的なスタートだ。

下りは抜かれても構わないので、とにかく慎重に、かつ前方で落車があっても避けられるマージンを取って行く。後方でガシャーンと音が聞こえたが、前に集中と言い聞かせていく。幸いにも前方では落車なく集団中ほどで補給エリアへ。一回目と同じく、ナカツルさんのチーム員を見つけることができず、レインウェアを再度腹にしまって続く下りへ。

さぁ勝負の学校坂。ここをクリアできれば、自分の時間帯が来ると信じて、集団前方で登りに入る。予想通り、最初の入りは物凄い速度。少しずつ位置を下げるが、ぱっと見、パワーも出ているので少し耐えれば速度差は無くなるだろうと辛抱する。だが・・・
後続選手が続かなくなり、集団とのギャップができ始めて焦って踏み直すも、集団はどんどん離れていく。ダンシングを入れてもうまく切り替えできず、ズルズルと距離が開いていく。前方ではタカオカさんも遅れているのを確認し、アダチも遅れている。アダチを抜いて登り切るが、先頭集団は見えず、タカオカさんを含む千切れた集団が100m先ぐらいに見える。
0534 307w 77r 153/161b

前を追い、そして

もしかしたら、そこには追い付けるかもしれない。
アダチのほかに、ロードレース男子部、六本木な方、VCな方、カネマツ選手と前を追うが、一向に近づく気配がない。前も同じように前を追っているのだろう。

ツールド沖縄での勝負が終わったことを悟った。

このグルペットは比較的仲良しで安定していて、VCの方は登りがとても速かったことを除き淡々と巡行。途中、カネマツ選手がいなくなり、変わってシュンスケ選手が前から降って来たリ。

東村あたりで、ジェルを1個補給(累計980kcal)した後、なぜかこれで補給が無くなったと勘違いしてそのまま羽地まで。だが、実際には、羊羹とジェルがそれぞれ1個ポケットにあった。頭に酸素がいってなかったのか。
無補給で走ってしまったため、大したパワーで走っていないのに、羽地の手前で脚がなくなってしまった。登りに入って「行ってらっしゃい!」と声を掛けて1人旅に。

後ろから追い付かれるのは避けたいので、諦めずに頑張って登るも200wそこそこしか出ない。そんな中で、羽地に大勢集まっていた観衆の応援がとても力になった。

結果

最後のダウンヒルもとにかく慎重に、集中して。
狙った結果とは程遠いものになったが、ゴールラインを通過した時の安堵感は大きかった。33位だった。

優勝はイノウエ選手。強い強いと言われながら、なかなかトップに辿り着けていなかったが、ついに頂点へ。並々ならぬ想い、努力があったと推察する。2位はマナベ選手。面識は無いけど、zwiftでとても強いイメージがあり、自分の取り組み方を変えていかないとと、このリザルトから感じた。

新潟勢は
32位 アダチ
33位 T-zaki
35位 ケンタ
50位 りゅーじ

ケンタに負けると、1年通じてあれこれマウント取られるから、前でゴールできたのは良かった(笑)

誰にも言っていなかったが、レースの目標に40代でトップを掲げていた。これを成し遂げれば結果的に素晴らしいリザルトが付いてくる。だが、終わってみれば7番手でこれも惨敗。(左の数字は順位)
4 イノウエ(和)選手
12 カガタ選手
13 モリモト選手
16 マツキ選手
18 タカオカ選手
19 イワシマ選手
33 T-zaki
35 ケンタ

屈強な40代選手が多すぎて、年齢を言い訳にできないのが辛い。

リザルトを見渡すと、複数の有力選手が信じられないような順位に沈んでいて、レースの過酷さを物語っていた。一方で、タカオカさんの言う通りで、「大一番に合わせられないのはその程度の選手」というのも的を得ており、自分の取り組み方を見直す必要性を感じるとともに、優勝したイノウエ選手の強さを再認識した。イノウエ選手、優勝おめでとうございます!

現段階の振り返り

この結果をどのように受け取れば良いか、まだ頭の中で整理できていない。
今回の最初の勝負所であった学校坂、ありえないペースだったと現場で感じていたが、数字を見返してみると、今回の集団のタイムは5分を少し切るタイムで、2017年、2018年の先頭集団やそこにいた自分のタイムと一緒だった。つまり、今年の学校坂は例年通りの強度で、自分が遅かっただけだった。

一方で、先週末のライドでは、2018年の自分を上回るパワーとタイムで複数セグメントを走ることができていて、「その時点」では2018年の自分より強かったのも事実。

となれば、この寒さと雨がパフォーマンス低下の要因とも考えられるが、果たしてそうなのだろうか?この1週間の過ごし方、トレーニング、食事にミスは無かったのか?
答えは出ないかもしれないけど、次に繋げるためにも、今回得たものが何だったのかを残していかなければ成長がない。

最後に

10月は走り込むと決め込んで、いつも以上に妻には負担を掛けてしまった。妻は自転車には全く興味は無いけれど、せめて負担を掛けてしまった分、これだけのリザルトが取れたよ!と言いたかったのだが、情けない。
言葉でも伝えたけど、改めてありがとう。
子供たちからは「サンジュウサンイ~なにそれ~www」と言われた。手厳しいが、全くもってその通り。また頑張ります。。。

また、この寒い中、ずっと立哨をしていたボランティアや役員の方々、運営に携わった全ての皆さんには感謝しかない。みなさんの力なくして安全なレースは成り立ちません。ありがとうございました。

最後に、こんなT-zakiを応援して下さっている皆様、本当にありがとうございました。これにめげずに、またサプライズなリザルトが取れるように精進してまいります。引き続き応援よろしくお願いします。

さて、オフシーズンを楽しみますか!とはいかず、1月のシクロクロス全日本選手権に向けて急ピッチで仕上げていかねばならない。
とはいえ、家族ポイントが現在マイナス70,000Pぐらいなので、以降は家庭とバランスを取りながらやっていきたいと思う。

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意識の仕方、ちょっとの工夫、継続、そんな少しずつの積み重ねで、同じ練習内容でも得られる結果は変わってきます。沖縄4位、ニセコ総合優勝、国体ロード7位、乗鞍2位、Mt.Fuji優勝、数々の戦歴を残してこれました。いまは年齢に抗いながら、新たな工夫や意識を加えながら日々努力。一緒に頑張りましょう!!!

40代半ばのサラリーマン。そんな筆者が、家庭と仕事のバランスに苦悩しながら、ツールド沖縄、ニセコクラシック、マスターズ全日本選手権で上位を…

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