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4月7日 静かに過ごせる名湯 ~三川温泉 湯元館~

北陸応援割を使って、地元新潟を応援する企画、第二段!
前回は、長男の卒業祝いを兼ねて、ちょっとリッチにロイヤル胎内パークホテルに宿泊したこの企画。今回は、比較的近いしライドでも時々通るけど、何気に宿泊したことが無い新潟県阿賀町(旧三川町)の三川温泉に宿泊(応援)することにした。

湯元館

三川温泉は、数軒の宿がある小さな温泉地である。開湯は昭和2年と宿に資料があった。
近くに三川温泉スキー場があり、40年ほどまえに1度だけ行ったことがあるが、記憶はほぼない。
スキーブームの際には大勢のお客さんが来ていただろうが、現在ではなかなか厳しい状況なんじゃないかなと思われ、そのうちは無いかもしれないと思ったのも三川温泉を選んだ理由の1つである。

数軒あるうちから、湯元館を選んだのは、口コミが良かったこと、源泉かけ流し、鯉料理が食べられる、猫がいる(子供が喜ぶ)という点から。

佇まいと施設 ★★★☆☆

宿に到着すると、女将と若女将が出迎えてくれた。

木造二階建ての決して大きくない宿で、実家に帰ってきたような気持になる。エレベーターが設置されており、膝を痛めている人にとってはありがたい。

10畳ほどの和室に案内される。施設の老朽化は否めないが、トイレがウォシュレットなのが嬉しい。

お茶と付け合わせのバームクーヘンを食べて、早速温泉に向かう。

ずっと入っていられる温泉 ★★★★★

浴室には洗い場が2つと、浴槽が1つのみ。潔い。源泉かけ流しなので、浴槽からは湯が溢れ出ている。

体を洗ってから温泉へ。
体をを半分ほど入れたぐらいから無重力のような感覚になる。湯加減が絶妙。加水なし、加温ない、循環なし、生粋の温泉の温かみがちょうどよい。源泉が41~42度だとこういう感じになるのか。ずっと入っていられる。

泉質は無味無臭で透明。鯉の口から吐き出される温泉は、飲用できる。ナトリウム泉なので、飲んでみるとにがりのような風味がある。

温泉は申し分なかったが、ちょっと気になったのはコケ。壁面から天井にかけてモザイク状に真っ黒。よくよく見るとコケ。ちょっと薄気味悪さを最初に感じてしまったが、すぐに慣れた。
温泉の蒸気で時間をかけて形成されてものだろうけど、サッシはあるけどあまり換気してないのだろうか。これについては、この後に点と線が繋がることになる。

総じて、温泉は最高だった。

史上最高レベルの夕食 ★★★★★

お楽しみにの夕食へ。口コミではボリュームが凄いとあったが、まぁ言うてもそんなに凄いということはこれまであまりない。別途用意された個室の夕食会場へ。

凄かった・・・

これは、自分的にはちょうどお腹が一杯になるボリューム感で、つまり家族的には確実に食べきれないだろうと思われた。量が凄いだけでなく、鯉の煮つけ、鯉のあらい、鯉の天ぷらをはじめ、用意して頂いた料理全てが美味しかった。

恋の甘露煮。コラーゲン祭り
あらいも美味しい

そして、お腹が一杯になったところから、家族の食べきれなかった料理に取り掛かる。料理は残さず食べきるのが主義。妻の分の1/3、子供の分の1/2×2を平らげたので、合計2.3人分を食べたことになる。もともとボリュームが凄いのに・・・
なお、天ぷらは無理と判断して、折詰にしてもらった。(翌日の夕食に)

この後、柏崎の萬来のカツカレーを完食した以来の苦しさに襲われ、お酒を楽しむ余裕もなく、夜が更けていった。

総じて、料理も最高であった。

数年に一度レベルのご飯 ★★★★★

起床してすぐにひとっ風呂。湯加減がちょうどいいし、サッシから入ってくる日差しもあって、すごく気持ちが良い。

時間になって朝食会場へ。
朝から品数が多くて嬉しい。昨日、不覚にも1粒もご飯を食べることができなかったので、朝食がとても楽しみだった。

おひつの蓋を開けるとキラキラしたお米たちとご対面。タダモノではない雰囲気を感じる。香りが良い。ひとくちご飯をほうばる。

うっま!!!

この数年で一番美味しいご飯。聞くと三川産のコシヒカリとのこと。新潟市のお米屋さんでも見かけたことが無かったけど、三川産、本当に美味しい。
後日知人に話したら、三川産コシヒカリはモンドセレクションを受賞するレベルで、伊勢丹とかにしか置いていないらしい。そりゃ美味い訳だ。

おかわりどうぞ、ということだったので、遠慮なくおひつのお替わりをお願いし、4合ぐらい食べてしまった。やってもうた・・・

最後に

1つ付け加えておく。お米が美味しいということは、水が綺麗ということ。水道水もとても美味しい。水が綺麗ということは、そう、カメムシが多い。
ちょうどこの日はサクラが開花し、気温が一気に20度以上まで上がる陽気で、カメムシさんたちが一斉に姿を見せ始めた。

屋内の各所にガムテープが置いてあったので、カメムシと共存している様子が伺えた。

そうか、それでだろう。浴室のサッシを開けるものなら、温いのが大好きなカメムシが一挙に来訪するに違いない。そのため、締めきって換気口だけで運用した結果、コケだらけになったんだろうな。

施設の老朽化は否めないし、お風呂も浴槽が1つのみ。だが、最高の温泉に、最高の料理に、心優しい女将さん。しずかに温泉を楽しむには最高の宿である。宿泊代金は13,000円/泊。(HPは以前の価格表記)
ご飯はそんなにいらないという方には、湯治プランがオススメだろう。

朝食後に3度目のお風呂に浸かり、10時ギリギリまでダラダラ過ごして、女将さんに見送られながら宿をあとにした。
また機会があればぜひ来訪したい。

帰りにSL磐越号を見学。これに乗って温泉に行くのも粋かもしれない。

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意識の仕方、ちょっとの工夫、継続、そんな少しずつの積み重ねで、同じ練習内容でも得られる結果は変わってきます。沖縄4位、ニセコ総合優勝、国体ロード7位、乗鞍2位、Mt.Fuji優勝、数々の戦歴を残してこれました。いまは年齢に抗いながら、新たな工夫や意識を加えながら日々努力。一緒に頑張りましょう!!!

40代半ばのサラリーマン。そんな筆者が、家庭と仕事のバランスに苦悩しながら、ツールド沖縄、ニセコクラシック、マスターズ全日本選手権で上位を…

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