2019.5.29 K.S 千葉九十九里浜

千葉県生まれの僕にとって九十九里浜は特別な場所だ。初めて訪れたのが小学校4年の臨海学校だった。まだ日本が貧しかったころ、片貝小学校の体育館を借りて、PTAの有志も参加して決行された。炊き出しからすべてが自前。昼海で遊んで、銭湯により、合宿みたいだった。クラスの3分の２が参加した。夕食をとってから近くの川に行くと蛍が乱舞していた。夜、体育館で雑魚寝すると、高い天井の上空に一匹の蛍が舞っていた。
九十九里浜は、写真を始めた僕にとってスタジオのようなものだ。人物を撮るときには遠くまで抜けた場所がすきだからだ。来るたびに光線が変わりいつも何かしら発見がある。

昨年5月に撮影したS.Kさん。