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【小説】カレイドスコープ

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ツグミは知らない男から殺されかけた事件をきっかけに、失踪して死んだはずの兄が、生前様々な事件に関わっていたことを知る。 その過去を辿っていく過程で、兄が或る男に関わった事から全て…
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#恭平

【小説】カレイドスコープ 第14話 恭平

 前回    監禁された最初の3日間は生きた心地はしなかったが、神崎とその部下の行動パタ…

安蘭純史
1年前
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【小説】カレイドスコープ 第12話 恭平

 前回  ずっと好転する気配が無かった自分を取り巻く環境が、少しずつ上向きになっているの…

安蘭純史
2年前
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【小説】カレイドスコープ 第10話 恭平

 前回    銀行のATMに並ぶと、恭平の直前に並んでいる50代前半位の夫人が左手に大き目…

安蘭純史
2年前
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【小説】カレイドスコープ 第9話 泰人

 前回    動物園の猿山の付近に設置されている椅子に泰人は腰かけ、何も考えずに猿山にい…

安蘭純史
2年前
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【小説】カレイドスコープ 第8話 恭平

 前回    ドナー登録をした病院からメールが届いたのは、乗船準備の為に研修として派遣さ…

安蘭純史
2年前
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【小説】カレイドスコープ 第6話 恭平

 前回    検査台の上でうつ伏せになり、全身麻酔を掛けられる準備をされた瞬間、恭平は急…

安蘭純史
2年前
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【小説】カレイドスコープ 第4話 恭平

 前回    年季の入ったワゴン車に乗せられて着いた場所は、恭平にとって今まで無縁で足を踏み入れたことのない、その地域随一の高級住宅街であった。  今回は清掃関係の仕事だと聞いていたので、作業系の仕事の際にいつも着ているつなぎを着てきたのだが、ところどころほつれや汚れが目立つそのいでたちは、明らかにその土地の醸し出す上品な雰囲気から浮いており、恭平は目に見えない圧迫感を感じさせるような雰囲気をそこかしこから感じさせられた。  このような歩合の良い仕事を得る為に、事務所の

【小説】カレイドスコープ 第2話 恭平

 前回    看板が無ければ廃屋と見間違えられる事が間違いないビルの3階に入居している事務…

安蘭純史
2年前
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【小説】カレイドスコープ 第1話 プロローグ

 四方の壁を無機質なグレーで塗られた室内で、岡野ツグミは日が差し込んでいる窓を少し眩しそ…

安蘭純史
2年前
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