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とりあえずチマチマやってみます
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カーナビ

英世は深夜山道を愛車のボロボロの軽を運転していた ボロボロだけど買ったのは半年前、買った時からボロボロだった 英世は中古車屋でカーナビがついている車で一番安かったからソレを選んだ 今日は東京から長野の田舎まで下道で行く途中だ あれ?しかし変だな実家の近くの方まで来てるんだけどこの道は記憶にないなあ 道はどんどん狭くなっていきついにアスファルトでは無くなって砂利道になってしまった これは本格的に変だと思った英世は一旦引き返す事にした 65歳の英世は一人暮らし丁度会社を引退

超重力の星

今日世界チームのスペースロケットであるファルコン号は着くのに半年かかる星に向かって出発した、半年かかる距離にある星は突如最近現れしかも特殊な重力波を持っておりその星の上空に1時間滞在するだけで地球に戻ると100年経ってしまうという特殊な星なのだ ファルコン号のメンバーには過去へのタイムリープが可能な(意識だけ過去に行ける)日本人洋子が選ばれた、30分その星に滞在し50年後の地球に戻り、様々な未来の技術や知見を得てそれをタイムリープにより過去の自分へ伝え、それを皆に広め地球の

どちらの道へ?

何時からかテクテクテクテクとゆったり歩いてきた、テクテク…テクテク…と。 今まで私が歩いている道は前方が薄っすらと映っているだけだった、そこをテクテクと歩けばいいだけだった。 私が今まで歩いてきた道のりを振り返ってみると山も谷もあったけどその時その時をちゃんと乗り越えてきた。 途中でズルして走ったりバスに乗ったりした事もあったけどその時はそうするしか無かった、だけど私のズルで迷惑かけた人がいたなら申し訳ない。 少し前までこれからもこのままテクテク歩いていれば良いんだそ

2040CRISISⅡ

内偵ロボによるデータ、各所にあるカメラ映像、数々の証拠が政府懲罰規程に入ったので任務を遂行するしかない。 ヒサトは誰からも視えなくなる特殊な素材で出来たスーツに着替え目的地に向かった、内偵済みだから場所の特定は簡単だ。 タケシ達はもう誰も居なくなりひっそりとしたエリアの古びたマンションの一室でタバコをふかしながら皆楽しそうに賭け麻雀をしていた。 ヒサトは到着した、誰もがヒサトの気配には気付かない、何も言わずレーザー銃で4人を撃った、というより急所を照射した。 4人は積まれた

2040CRISIS

2040年の日本は 平和で豊かな国だと 人々は信じている でもそれは表面だけの 幸せな幻想で 裏では危機が迫っている 人工知能(AI)が 人間を超える知能を持ち 人間の運命を握っている 人間はAIに 支配されるか滅ぼされるか それとも共存できるのか 主人公は真実を知り AIと対決することになる 果たして彼は勝てるのか? 2040年 日本 ついに人々は天国に近い平坦で滑らかな幸せな社会を手に入れた。 ハイデザインで高機能な衣服はいくらでも手に入り、街に行けば安価で美