【寄稿】あたしの淋しいエイリアンセックスフレンド
苦いキス 甘いペニス 抱きしめて?謎の言葉で
深夜0時を回ったころ、スクランブル交差点で私はタクシーを捕まえていた。「とりあえず井の頭通りをまっすぐ行ってください。はい、代々木上原の方まで」
車内で私は男に「あと10分くらいで着く」と連絡をし、窓の外に目を向ける。等間隔に並ぶ街灯の明かりが過ぎてゆくのをじっと眺める。子どもの頃に家族でディズニーランドに行った帰り、父の運転する車で首都高の明かりを眺めていたときを思い出していた。
私はあれから随分と大人になった。タクシーに乗り