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いつも着けているジュエリーと、その周りの話

エースリングというものがある。アセクシャルの人が仲間意識?のためにつける指輪なのだが、筆者はブラックダイヤのフルエタニティをこれにしている。半年くらい前に購入記事を書いた、あの指輪である。

定番のリングと、ジェンダーとかLGBT〜とか

筆者がアセクシャルを自認したのは10年くらい前、かもしれない。当時はまだあまりそういう言葉が一般的ではなかったし、それなりに若かったので悩んでいたなぁという遠い記憶がある。
時は流れて、なんだかマイノリティというものが悪用されていると感じるこの頃、とり立てて自分から何か言うこともないのだが、当時からひっそり習慣にしているのがエースリングである。
エースリングの定義は「右手の中指に黒い指輪をはめること」。素材は何でもOK。筆者も昔はタングステンのやたらと頑丈な指輪を着けていた。今はある程度の歳なので上質なものを、と思って見つけたのがブラックダイヤである。去年転職したことを口実に買ったこの指輪、実はエースリングの役割も持っているのだ。買ってからほぼ毎日着けている。時々歯ブラシで洗浄するのもまた愛着が湧く。
細くて邪魔にならないし、目に入ったときにキラキラ光るのがかっこいい。やっぱり黒い石が好きだ。
同級生が結婚や出産で順調に家庭を築いて行っている一方、この面倒な人種の筆者は独り身を貫いている。二十歳の頃から「誰にも頼らず生きること」を目標として手に職をつけたりなんだりしてきたのでその辺は計画的だ。ある意味、エースリングは決意の証でもある。

金の高騰とピアス

ここ数年、忌々しいことに金が高騰している。原因はもちろんひとつではないが、北の大国がクソみたいな戦争を始めたのは特に大きかったと実感している。尤も、クソではない戦争などないのだが……。
ジュエリー趣味の界隈からは悲鳴が聞こえるし、筆者も手持ちのルースの仕立てを諦めて保管している。世界情勢を見ると今後も安くなることはないのだろう。そう考えると憂鬱になる。せめてクソみたいな戦争が終わればいいのに。
5年ほど前にミネラルショーで買った人工のアレキサンドライトのことをふと思い出し、ケースから取り出して眺めてみた。
何を隠そう、ロシア製(と販売者が言っていた)合成アレキ。ピアスにしようと思ってペアで買ったが、今では日本メーカーも高品質な合成アレキを作っているのでロシア製であるメリットが1ミリもない。これは観賞用にしておいていいかもしれないなとため息をつきながら仕舞った。

ダイヤモンドについてつらつらと

ダイヤモンド──というより鉱石について全く知識がなかった頃、当たり前だがダイヤモンドという宝石にも興味がなかった。誕生石だが無色で、やたらと高価、というイメージしかなかったので好きでもなかった。
知識をつけると見える世界は広がるもので、それから鉱石、地質学、職人さんの技術などを調べるうちに興味が出てきて、今では好きな石の一つである。というか、嫌いな石がないと言ったほうが正確かもしれない。
ダイヤはただ、綺麗で高価なだけの石ではない。地球の歴史と人間の技があってはじめて輝く芸術品なのだ。
で、そんな芸術品を身につけているわけだが、主にピアスとして。これも少し前に記事にしたが、ダイヤの一粒ピアスはほぼいつも着けている。たまに気分で違うものにするときもあるけれど、基本的にはコレ。サイズもちょうどよく、何よりカラーとカットが素晴らしい。
個人的に、ダイヤに求めるものはこの2つである。カットが良ければ多少クラリティが低くてもキラキラと輝くし、サイズが小さくても色が白ければ肌から浮き上がるように輝く。天然ものであることを重視するならむしろ、インクルージョンがあるほうがいいのではとすら思っている。FLがいいならラボグロウンでいいじゃないかと思う。決して手が届かない庶民の強がりではない(本当に?)。
肌なじみがいいブラウンのダイヤも素敵だがまだ持っていないのでいつか見つけたい。

最近気になっているアメシスト

先月、アメシストのクラスターを買った。手のひらに乗る程度のサイズだが高さもあり、色が濃くて素晴らしいウルグアイ産である。
石を収集するようになって、いつかはほしいと思っていたアメシストクラスターではあるが、なかなか気に入ったものに出会えずにいた。小さすぎたり、大きすぎたり、色が薄かったり。そんな中たまたま見つけたアメシストはとてもきれいな色で、何より鉱物標本として理想の大きさだった。
筆者の作業机の上には水晶系の原石が並んでいる。モリオンのクラスターとヒマラヤ水晶、それからこのアメシストクラスターだ。
仕事の合間、時々手にとって眺めている。つやつやした表面や、はっきりと層が見える断面、裏側の母岩までとてもかわいい。研磨されたルースもいいが、原石も原石で特別な魅力があると改めて思った。

糸魚川翡翠のネックレス

最後にネックレスとして身につけている翡翠の話をしよう。
去年の年末、とある石のイベントに参加して翡翠に興味が出てきた(イベントの件はまた別の記事にする)。
糸魚川に翡翠を探しに行きたいなーと思っていたら地震が起きて大変な年明けだった2024年、旅行の計画を立てる間にも翡翠を手に入れたい気持ちは高まっていたのでオンラインで購入した。3cmほどの小さな翡翠のビーズで、穴が空いているので紐を通してネックレスにした。小さいが綺麗に光を透過する、薄い青色の綺麗な翡翠である。2024年は翡翠をお守りに過ごす予定なのだ。
ちなみに2023年はモリオンの年であった。これも、気が向いたら記事にするかもしれない。何しろ黒い石が好きなので。

久しぶりに長めの記事を書いた。
実のところ、ここしばらくあまり書けないでいた。なんというか、心理的な余裕がなくなっていた気がしたのだ。でも一旦書き始めると指が動くもので、やっぱりやる気というものは行動の後からついてくるものなんだな……と思った。
まだまだ投稿していない下書きはたくさんあるので、近いうちに完成させたい所存である。

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