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もうひとつの日記

よだといいます。タスクシュートというツールを長年使い続けていたら、
ちょっとした偶然も手伝って、その認定トレーナーという資格まで取リました。この「ユタカジン」という場では、自分なりに感じている「豊かさ」を伝えられたらと思います。

「自分のために書く」日記

日記を書く目的は何だろう、と考えた。インターネットが一般化したころからは人に読んでもらう日記の形態が出てきたが、それまでは自分のために書いて、自分が読むものだったと思う。
私も昔から日記を書いてきた。時期によって、書いたり書かなかったりして継続的ではなかったが、今もなんとなく続いている。

子供の頃、先生だったか、親だったか。日記に何でもおもったことを書きなさい、と教わった。でも、親におこられた、学校でいじめられた、などのネガティブなことはどうも書きたくなくて、書かなかった、というか書けなかった。「書かない」ことでそれらをなかったことにしたかったのかもしれない。これは大人になってからも結構続いていた。

タスクシュートを日記に見立てる

ここ何年かの間、タスクシュートというツールを使っている。ツールにはいくつか種類があるが、その中で私が使っているのはTaskChuteCloud というもの。
https://taskchute.cloud/

1日のなかで「自分が行うこと」朝起きてからの身支度、朝食、午前の仕事、昼食、午後の仕事、夕食、テレビ、読書、就寝、などについて「始めた時間」、「行ったこと」、「終わった時間」をつけていく。1日の終わりにはこれら今日「自分が行ったこと」のリストが作成される。そういうツールだ。そもそもは時間管理だったり、物事を習慣付けできるツールと聞き、使い始めたのだが、やってみるとそれ以外の効果もあり、気に入っている。
このツールで、寝る前、夜10時ごろを目安にこのリストを見ること、そして明日やること(タスク)を明日のリストに書くことが毎日の日課になっている。

過去の記録をひもとく必要があり、過去の記録をながめていたところ、これは日記をリアルタイムに書いているようなものだと気がついた。
細やかにやったことを書いてある日もあれば、食事、風呂、睡眠などの項目だけの日もある。そういう日は体調が悪かったり、何か気持ちが落ち込むようなことがあって、記録する気がなくなっている日だったりする。その日ごとに自分が自分の納得できる一日だったか、そうでなかったかをあとから振り返り、その時の様子をまざまざと思い返すことができる。

自由に記録できるようになる

タスクシュートで自分のために記録して、その記録を読むのも自分。他人に自分のリストを全て見せるのはなかなか抵抗があると思う。ここはタスクシュートと日記が似ているところだ。

逆に日記と違うところといえば、事実の記録が主で、その時の気持ちや考えていたことなど、情緒的な記録は補足的なところだということか。そこはTaskChuteCloudでは実行したこと(タスク)のメモ欄に記録すればいい。
まもなくリリースされる時期バージョンではメモ欄の文字数上限はかなり多くなっている(らしい)ので、ますますこういう使い方が可能になるだろう。

一日の終わりに「さあ、かくぞ」と机に向かって書くものが日記、と思っていたが、この「日記」はそうではなく、そのつど記録したものが積み上がり、一日のおわりには自動的にできあがる。
まとめて書くのではなく、分散してちょっとずつ書くことができる、というのは面白い。また、この方法だと日記を書く面倒さのハードルを下げられる、とも言える。

日記で書きづらかったネガティブなことはどうだろう。タスクシュートを始めたころはやはり記録していなかったが。あるとき、なんでも記録して行こうと思うようになってから、今では抵抗なく、すんなり記録出来るようになった。
タスクシュートでは書けて、日記ではなぜ書けなかったのだろう。
タスクシュートは事実をベースに記録していて、無理してその時の感情を書いていない(書かなくていい)からではないか。
また、自分でここまではいい、ここからさきはダメ、と自分に制限していた窮屈さをタスクシュートを使う中で、うまく外せたことも大きな理由だと思う。

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