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ニンジャヘッズはきっとベイブレードにハマる

 ベイブレード(Beyblade)はご存知かですか?それは暗黒メガコーポタカラトミーが世に送りたした対戦型コマ型玩具である。高速回転するコマが互いにぶつかり、弾き飛ばす。その娯楽性は子供だけではとどまらず、大人の心まで魅了した。そして2010年代で新シリーズ『ベイプレードバースト』が始まり、ベイブレード(以下はベイと省略する)が本当に文字通りバーストしてバラバラになる機構の実装によって、刺激性がさらにエスカレートした。

 ドーモ、アクズメと申します。実は4ヶ月ほど前にベイブレードにハマって毎月すごい金と時間を注いでいたが、誰にも言うつもりはない。いい大人が休日も出かけないでずっと部屋の中コマを回すなんて、恥ずかしくて言えない。でも2月に入り、ニンジャスレイヤー222に何を投稿すればいいかと悩んでいる僕の脳に、ミューズがインして囁いだ。ニンジャヘッズの間にベイプレードを布教せよと。

 なのでヘッズ向けにベイプレードの魅力を紹介したいと思います。

ベイプレードから見出すニンジャ性

 まずはこれを見てください。

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 これがベースというパーツで、ベイの攻撃と防御を担う要です。何かと似ていると思いませんか?

 そう、スリケンです。ニンジャヘッズならこれを拾い上げて、シャウトしながら投擲する衝動が沸き上がるでしょう。

 もちろんおもちゃなので殺傷能力は低めだが、人に投げたりすると危ないし痛いのでやめましょう。確実な悪意があれば話は別です。

 話を戻して、写真の状態ではまた完成していません。

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 2019年から現在販売しているGT(ガチンコ)シリーズではさらに二つのパーツが必要です。右ロボットの顔に見えるのはガチンコチップと言います。

 真ん中のはウェイトという金属パーツです。レイヤーを重くする以外に、違う形のウェイトを変えることによって性能も変わる。そしてこの三つを重ねて、組み合わせると。

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 レイヤーの完成です。かなり格好よくなったが、コマなのでそのままでは遊べません。また二つ重要なパーツがあります。

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 右からディスクとドライバーと言います。ディスクは大体金属製で、ベイの重量をあげる役目を持っている。ドライバーはベイはどんな風に動くかを決める、いわばベイの足です。

 レイヤー、ディスク、ドライバーを位置を合わせ、ハンバーガーみたいに重ねて時計回りに捩じると、キャッキャッと音が二回聞こえるはずです。これでスラッシュバルキリー烈.Bl.Pw烈が完成しました。長いのでバルキリーと省略。

これからが本当のイクサだ

 そいえばヴァルキリーというニンジャがいましたね。三部で登場したヴァルキリー=サン、ニチョームの戦いに参加してネザークイーンを追い詰めるつもりだったが、ディクテイターによるニンジャモーゼズ銃乱射で爆発四散した。カラテ・ジャベリンの使い手で残忍な女ニンジャ以外、描写がほとんどなかった。

 さてベイブレードとしてのヴァルキリー=サンの実力はいかがなものかな?実際見てみましょう。相手役は一時対戦環境を狂わせ、開発者すら「これを使えば素人も世界チャンピオンに勝てる」と言われた名機ジャッジメントジョーカーを使います。

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 気がづいたら、ヴァルキリーは中央窪んだスケートボートスタジアムめいた場所にいて、目の前に道化師風のニンジャ装束を着けた細身のニンジャがいた「これは……?私は確かニチョームで……」拳を握って、放す。実体はある。天下網でアルゴスと連絡を試みたが、一歳の返事がない。彼女は天下網に記載された相手を奇妙な空間に引きずり込むコロス・ニンジャクランのジツを思い出した。自分はまさかそのジツに嵌められたのか?目の前のニンジャに?「ドーモ、ヴァルキリー=サン。ジョーカーです」「ドーモ、ジョーカー=サン。ヴァルキリーです。この空間は貴様の仕業か?」「そうではない。わたくしもここに閉じ込められた可哀想な一人に過ぎません」と言いながら、ジャッジメントジョーカーは背後から二本のバトルサイズを抜き出した。殺意を帯びたカラテ圧が膨れ上がる!「退屈しのぎの協力をお願いしますよ?」「問答無用か」ヴァルキリーはカラテ集中し、カラテ・ジャベリンを召喚した。いける。「いいだろお。アマクダリ・アクシスをなめくさった代償を思い知れ」
「イヤーッ!」「ンアーッ!?」ジョーカーが繰り出すバトルサイズはヴァルキリーの腰を截断!「サヨナラ!」臓腑を撒き散らしながらが爆発四散!

 試合結果、ジョーカーはバルキリーに二回のバーストフィニッシュで圧倒的勝利です。

 ここで現在のベイブレードのルールについて説明しましょう。試合を勝利判定は三つあります。
・スピンフィニッシュ(Survival finish):相手より長く長く回転し続ける。
・オーバーフィニッシュ(Ring out finish):相手をスタジアムの外に叩き出す。
・バーストフィニッシュ(Burst finish):相手をバースト、即ち爆発四散させる。ベイブレードの華です。

 そして先の試合ではアニメで最も見られる3点制ルールで行っていました。スピンフィニッシュは1点、オーバーフィニッシュは1点、バーストフィニッシュは2点。先に3点を取ったほうが勝者です。

シークレット・オブ・バースト

 さっきも言ったように、このバーストギミックの搭載により、ベイブレードの暴力性がさらに増した。一体なぜベイがバラバラにはじけ飛ぶのか?その秘密はここにあります。

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 これがチップの裏です。小さな凹凸がありますね。これはロックとも言います。

 今度はドライバーを注目してください、白い輪っかの部分に二つ対称した突起がありますね?そしてドライバーの中にはバネが内蔵してあります。

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 聡明なニンジャヘッズ諸兄ならすでにその仕組みを勘付いたでしょう。レイヤーのロックとドライバーの突起が嚙み合わせることでベイが結合状態を維持します。そして衝撃を与えると、ロックが進むと、結合状態が維持できなくなり、ドライバーのバネが伸ばして、パーツを弾け飛ばします。文字では伝えきれない部分もあるので実際ベイを手に取り、タカラトミーのスゴイ技術を体験してみてください。

豊富な改造性

 三つのバーツに分けれることは即ち、任意のパーツを組み合わせつことが可能です。例えばこんな感じ。

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 これは三部までのニンジャスレイヤーをモチーフして選んだパーツです。チップはバハムート、ウェイトは斬、ベースはイレイズです。赤黒の配色と龍王バハムートの禍々しい顔がナラクを想起させます。ディスクは黒いブリッツ、ドライバーは持久、防御、攻撃の3モードに変換できるエクスデントプラスです。状況判断して戦術を変わる、いかにもフジキドっぽいですね。

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 次は四部のニンジャスレイヤーごとマスラダ・カイをモチーフした構成です。チップはウェイトと一体化したディアボロス、ベースはジャジメント。ジャジメントは二枚のラバー刃(黒い部分)で引っかかることで相手を吹き飛ばしてバーストに誘い込む極めて強力なベースだが、反動で自分のバーストしかねない諸刃のつるぎです。シーズン1のマスラダが見せた殴られながら反撃する危うさを再現するつもりです。ディスクは青いOO(ダブルオー)、フレームに赤いバンプを付けました。これはコルヴェットに施されたカゼの刺青モチーフです。ドライバーのゼファーダッシュは執拗の追撃を繰り出す優秀なやつです。

 これらのパーツを組み合わせると。

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 イレイズバハムート.Bt.Xt+斬とジャジメントディアボロス.OOB.Z'の完成です。二人のニンジャスレイヤーが並び立つ!ゴウランガ!では早速戦わせましょう。

 気がついたら、さっきと同じ場所に自分が立っている。「どういうことだ!?」ヴァルキリーは自分の腰に手を当てた。両断された記憶をソーマとリコールする。が、彼女には訝しむ時間すら与えられなかった。凄まじい殺意に対し、彼女に宿ったニンジャソウルが警告を告げた。それが前触れもなく現れ、アイサツした。「ドーモ、ヴァルキリー=サン。ニンジャスレイヤーです」「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン、ヴァルキリーです。死神がなぜここに?貴様の閉じ込められたというのか?」「知らぬ。だがオヌシは殺す」「狂人め!」アルゴスからニンジャスレイヤーに遭遇しても交戦せず撤退重点と指示を下しているが、逃げ道が見当たらない。ならばカラテあるのみ!「「イヤーッ!」」
「グワーッ!」弾き飛ばされたニンジャスレヤーはそのままスタジアム周囲の溝へ落下!「グゥーワァァァァ……」ニンジャスレイヤーの悲鳴が木霊する。カラテ警戒しつつ、ヴァルキリー目を凝らして溝を覗き込んだ。視線の先は完全の暗黒、たとえニンジャであろうと落ちれば戻れそうにない。

 試合結果、一回のスピンフィニッシュと二回のオーバーフィニッシュで先に三点を取り、ヴァルキリーの勝利です。

「ハ、ハハハハーッ!勝ったぞ!」自分の勝利を悟ったヴァルキリーは思わず地に膝をつき、ゴールしたフットボール選手みたいに両手をあげてバンザイした。「12人も敵わなかった死神を、私が一人で討ち取ったぞォ!」だが勝利の余韻を浸かっている時間があまりなかった。「Wasshoi!」新たなエントリー者がスタジアムに三点着地を決め、そのままアイサツした。「ドーモ、ニンジャスレイヤーです」「ニンジャスレイヤーだと!?」あまりに事態にヴァルキリーはアイサツ返しを忘れかけた。この者がニンジャスレヤーと名乗った。ニンジャスレヤーが二人?赤黒のニンジャ装束、『忍』『殺』のカンジを刻まれメンポ、特徴が似ているが、声がやや若い……「アイサツしろ」ニンジャスレヤーは地獄めいた声で言った。「ドーモ、ニンジャスレヤー=サン、ヴァルキリーです……なぜニンジャスレヤーは二人も居る」「以前の奴を知っているか」返事しながら、ニンジャスレヤーはカラテを構えた。「どうでもいいことだ。ジョーカーという男はさっき始末した。次はおまえだ」「ほさげ!」ヴァルキリーはカラテ・ジャベリンを召喚!「私はすでに一回、ニンジャスレヤーに勝利した!つまり私のカラテが優位にある!もう一度倒せばいい!」
ニンジャスレイヤーの燃えるチョップがヴァルキリーの首筋を捉え、切断!「サヨナラ!」ヴァルキリーは爆発四散011001001100101001100……

 ジャッジメントディアボロスごとニンジャスレヤーが二回のバーストフィニッシュで四点獲得し勝利です。お見事です。

「……またここか」気がづくとヴァルキリーは再び同じ場所に立っていた。チョップを打ち込まれた記憶がまた鮮明に残っている。そしてスタジアムの反対側に、迷彩装束のニンジャが現れた。「ドーモ、フォレスト・サワタリです」

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 フォレスト・サワタリ、天下網の情報によるとアマクダリに協力関係にあるヨロシサン製薬を重点に妨害工作を行っている胡乱なニンジャ集団、サヴァイヴァー・ドージョーの首魁だ。「……ドーモ、ヴァルキリーです」「女ニンジャか。知っている情報をすべて話せ。そうすればヨメとしてドージョ―に迎えてやろう」「……もうどにでもなれってんだ」ヴァルキリーはつぶやきならカラテを構えた。果たして彼女はこの苦難から抜け出せるのか?耐えろ!ヴァルキリー!耐えろ!

 このように、性能を考えて改造してもいいし、外見重視で好きなキャラモチーフにベイを作ってもいい。貴方も自分が考えたベイを組み合わせよう!

ベイブレードで遊ぶにはカラテが要る

 ここまで見て、あなたはもうカラテが漲って、ベイブレードを入手すべく最近のAEONに駆け付けようとしている。では最後のインストラクションを伝授しよう。

 ベイブレードを遊ぶには、カラテが必要です。

 去年の11月、僕は17ぶりにベイブレードを買い、新しいおもちゃを手に入れた子供のように、僕は何時間も部屋にこもってベイを回した。しばらくして、身体に異変が起きた。翌日に起床すると、右半身の胸筋から僧帽筋にかけて筋肉痛を越して炎症になった。日常生活すら支障をきたしている。僕はマスターブレーダー(開発者のことだ)の言葉を思い出した、「ベイブレードはスポーツである」と。

 その通りだった。ベイブレードをランチャーにかけ、紐やワインダーを引く動作は瞬発力が求められる。より強力なシュートしたければ腕だけではなく、腰、背中、コアマッスル全体の協調が必要になる。僕はスポーツ大原則である「痛みを感じたら休む」に従い、二日間安静した。痛みが治まったあと、何気に右半身の僧帽筋は左半身より大きくなった。

 筋力だけではない。ガチのプレイヤーはシュートする際における角度、かける力、ベイが降りる場所まで計算している。物事を極めればそこに「ドー」が生じる。僕はまたベイブレード・ドーの玄関辺りにとどり着いたに過ぎない。またまた精進していくつもりです。

総括

ニンジャは:
・動きが早すぎて色付きの風に見える。
・ヴァルキリー、アガメムノン、ハイドラなど、神話と伝説にちなんだ名前を持つ。
・激しいカラテを繰り広げる
・爆発四散する

そしてベイプレードは:
・動きが早すぎて色付きの風に見える。
・ヴァルキリー、アキレス、ロンギヌスなど、神話と伝説にちなんだ名前を持つ。
・激しくぶつかり合う
・バーストする。

 ベイブレードは機械工学と物理学を直径6㎝も満たないコマに詰めた、ハイテックのかたまりです。その魅力は文字ではとても伝えきれません。実際手に取り、回してみるとわかるはず。人をバラバラに分解したい暴力的欲望を解消してくれます。すくなくとも僕はベイを始めてから身体と心理がより健康になりました。

 おもちゃを買う余裕がなけらば、NETFLIXでアニメも観れます。面白いですよ。おもちゃ販促番組と思えない熱さです。

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  ニンジャ特に宇宙もあります。以上です。

おまけ

「おい、コマと言えばワイルドハント=サンだろ?なぜ彼の名前すら出でこないんだ?」
 はい、ニンジャスレイヤーでコマと言えばワイルドハントですね。本当は彼をモチーフしたベイが作りたかったが、そのパーツが壊れてしまったため見送りました。とても残念です。

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