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菜食はジャンルが色々あるの知ってる?

生活は豊かな21世紀、生産と流通が盛り、ニュージーランドで和牛が飼育され、メキシコ湾で獲ったクロマグロが航空便で日本に運ばれてレストランで提供される。

こんな食に恵まれる時代に、脂が乗ったトロやカルビに目もくれず、植物と菌類を主食に生きている人々がいます。信仰、主張、健康への配慮、あるいは単純の偏食か、人々が彼らのことを菜食者、ベジテリアン、ヴィーガンと呼ぶ。外からは総じて菜っ葉食い野郎なので一緒くだにされがちですが、実は菜食者にも色んな種類があります。

今回は菜食のジャンルについて個人の見解に基づいて紹介したいと思います。菜食に興味をお持ちの方は是非読んでいただきたい。興味ないおろか菜食者のこと根絶やしのしたいほど憎んでいる方もブラウザバックを少しお待ちしていただきたい。孫子曰く「己を知り、敵を知れば、百回戦ってもスタミナ切れで負けることがない」。この記事を読めば、あなたがこれからの戦いに大いに役立つはずです。「俺は菜食のこと知り尽くしているから読まんでいい」な方は日を改めて私とベジ・バトルしてください。

完全菜食

英語ではヴィーガン(Vegan)、中国語は全素と言います。動物由来の成分を完全に断つ、ガチなやつです。鶏卵と牛乳は当然アウト。動物成分に汚染された恐れのある食べ物例えば一度ナゲットやエビフライを調理したサラダ油で揚げたフライドポテトもアウトです。食の選択肢はかなり狭まれますので気を使わないと栄養が偏ってしまう。このレベルの菜食を徹底する生活は並大抵の精神力がないと継続できません。私はリスペクトします。

乳製品と卵がOKのやつ

卵を食べれるのはオボベジタリアン、乳製品を食べれるのはオボベジタリアン、両方食べれるのはオボラクトベジタリアンと言います。戦隊ロボットの響きっぽくてかっこいいですね。

乳製品と無精卵は動物成分であるものの、生命が宿っていないため殺生にはならないと思われます。私が通っていた仏教団体所属の学校は給食はこのレベルに留まります。乳製品と卵が食べれることはつまりチーズやケーキなどもOKなわけで、食生活がかなり豊かになります。

イクラなどの魚卵は理論上では食べられそうですが、魚卵を取るには魚の腹を開けないといけない。そして腹を開けられた魚は大体死んでいるかこれから死ぬので、不殺生に抵触してしまいますので解釈によって食用は禁止されます。

五辛が駄目のやつ

五辛とは経典に記されている僧侶の食用が禁止されている5種類の辛味野菜のことです。バージョンはいろいろありますが大体はニンニク、ニラ、ネギ、らっきょうなどのアリシンを含有するネギ科の植物です。生姜は場合によって五辛に入ったり外れたり、パクチーも五辛に入ったことがあります。

五辛が避諱される理由としてインドのバラモンの飲食禁忌から来たとされます。さらに《律蔵》ではニンニクを食べたブッダの弟子は口の臭いのせいで皆が説法に集中できないことを恐れて欠席したため、ブッダが弟子たちにニンニク、ひいてはニンニクに準ずる香り強い野菜を食べないようにと伝えたとの逸話があり、《楞嚴經》では「五辛を熟して食べると欲情が芽生え、生で食べると怒りが湧く」と記してあり、さらにアリシンは血管を拡張させ、平滑筋をほぐしひいては勃起不全の改善に効力があるされる淫らな野菜なので、禁欲を重んじる僧侶の心の平穏に良くない影響をもたらします。確かに私もニンニクを食べた後は獣の気分になったりします。

五辛禁止はオプションみたいに完全菜食と付け加えるが多く、仏教の僧侶と信者、そして道教の一部宗派が行っている。逆に欧米のヴィーガンズムは五辛のことまったく気にしていない模様。

青椒肉絲の青椒だけ食べるやつ

「今日は俺の奢りだぜ、どんどん食えよ!なんなら豪勢に北京ダックでも頼んじゃおうか?」
「いやぁ、実は自分最近ベジテリアン始めまして、肉は食えないすわ」
「なに!?そんなことレストランに入る前に言えって!」
「あっでも大丈夫ですよ。そんなに厳しいくないんで、肉そのもの食べなければいいんです。例えば青椒肉絲の青椒や酢豚のパイナップルなら食えますよ」
「ずいぶんルーズじゃねえか。そんなんでベジタリアンの意味なくない?」
「ありますよ!」

このように個人の解釈で菜食している人も居ます。豚肉はだめだけど原型が見えない豚骨スープなら良し、煮干しでできただしで野菜をしゃぶしゃぶして食べるならOKとか、どこまでが菜食として認めるかは当人に任せます。でも「これは牧草とコーンで育ったから牛肉だかた実際野菜」のは流石に解釈がでかすぎます。

選択はあなたにあります

いかがでしたでしょうか。ご自分に合うスタイルは見つかりましたか?

理念とやってることは同じですが、徳と積んで高みに目指す宗教の菜食と仏教と動物の生命を奪うことを全面に反対するヴィーガニズムは根本的な何かが違うと私は感じます。

もちろんあなたは難しく考える必要がありませんし、食生活を変える必要もありません。でもカロリー摂取が過剰になりがちな現代では週に数回菜食を摂るのが健康策としていいかも知れません。私は高校から大学卒業まで菜食メインの生活を送っていました。あの頃の筋トレ強度が今よりずっと低かったけど腹筋がバキバキに割れていました。そして肉をほぼ毎食食べる現在は......察してください。

シックスパックの復活に向けて、私は野菜を頬張ります。

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