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【100日間生きたワニ】を観たGAI -JIN

ケジメ

こんな事を言った。

そして12/3、100日間生きたワニが台湾で上映。来ないかと思った。私は自分が発言に責任を持つ男。土曜日の朝にシネマに来た、観た、そして今は感想を書いている。

前半。ワニくんが生きていた100日をダイジェストで送り届ける。「平坦」としか言うほかない、平和で退屈な日常。告白とかゲーム大回とか峠を攻めて朝日を見るなどイベントがあったけれど、会話シーンでは誰かが喋って、間(瞬きとかする)、また喋って、間(顔に黒い線が浮かんだりする)の繰り返しが多くに加えて誰もが精神安定剤を日常に服用しているように口調が穏やかで感情の起伏が少ない。「日本の映画は急にキレ散らかして大声を出すことを演技と呼ぶ」と揶揄されているそうだが、ここまで淡然となると逆にもっと賑わってほしいと思ってしまう。

ケンタッキーのビスケットにジャムやシロップを塗らずに齧るような感覚の中、ワニくんが最後の1日を迎えた。

カエルくん

そして新キャラ登場。顔が妙にリアルけどリアルのカエルらしい愛嬌が全くなくかえって不気味なカエルくん。やばい奴だと聞いていたが、想像より3倍やばい。映画を観てイラつくなんてここ数年はじめてだ。

高めの声、チャラついたしゃべり方、他人のパーソナルスペースを無視してぐいぐい迫ってくるデリカシーの無さ。存在そのものが私の神経を逆撫でする。後に彼もまた親友失くして、その悲しみを忘れるために新しい町に引っ越して新生活を始めるとネズミに告げた。「うむ。彼も自分なりに理由があったんだな」って納得させような雰囲気だけど、私は全然納得しない。しちゃいけない。私は最初のセリフからこいつが嫌いで、ストーリーが進みにつれて更に嫌いになった。親友が死んだからって、その失礼極まりないになんの因果関係があった?ないよね?死人を口実に使うとか最低かよ。あんな奴と親友になれた奴も多分ロクデナに違いない。

カエルくんに対するヘイトスピーチになってしまった。自粛。

私の怒りは抑えられなかったが、カエルくんに心境に触れたネズミは心を開いた。器がデカすぎる。そして久しく会ってない仲良しグループと一緒に出かけて、カエルくんを迎え入れたとさ。止まった時間が再び動き出す……

優しいエンディング曲。エンドロール。バイクのエンジン音。フェイドアウト、点灯、無感動でシアターを後にする私。

結論

ざるそばをつゆなしで食べるような映画。食える。味はしないけど腹は膨らむ。

カエルくんは制作側が悪意を込めて作ったキャラとしか思えないが、こんな奴でも他人の理解を得て友達ができた。ならば一般的常識と礼節を身につけている皆さんは何を恐れましょう。今すぐインターネットをやめて外で友達を作って峠を攻めて朝日見に行こう。

自分が言ったことだ。後悔はしていない。なんせこれは有料記事だからね。チケットの分を取りたいので、またのご厚情よしくお願い致します。

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