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王子麺

私の国ではとてもポピュラーなお菓子を教えよう。王子麺っていうんだ。

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これが王子麺だ。鍔の裏にPRINCEと書かれたキャップを被った笑っている小僧が多分王子その者だと思う。

「いま私を呼んだか?」

呼んでねえよエルフの王子。いちいち反応すんな。自意識過剰か?

「なんだ。ではホットなダークエルフのベイブたちとのいちゃいちゃに戻る。かなりいかがわしいことするから誤って部屋に入らないように」

しねえよ。この淫乱エルフめ。さっきどこまで言った?ああそうだ。この王子麺は一袋およそ30日本円。カップ麺タイプは存在しない。では中身を見てみよう。

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乾燥麺、そして粉の袋しか入っていない。極めてチープでシンプルだ。日本におけるチキンラーメンのような存在とも言えよう。私はチキンラーメン食べたことないがな。

ここまで読んだきみは疑問に思った。「おいおいアクズメさんよ?一行目でポピュラーなお菓子って言ったよな?これのどこがお菓子だえぇ?ボケてんのか?」

まあ、待て、今から説明するんだ。

この王子麺は、食べ方は二つある、ひとつはお湯を注いで、粉を入れて普通のインスタント麺みたい食べる。もう一つは袋のままにぶっ叩いて、ぶっ叩いて、ぶっ叩いて、粉々になってから開封し、粉を入れ、シェイクして食べる。ベビースターみたいな感じ。

どっちの食べ方でもあまりおいしくないけどね。調味料は添加物のオンパレードで、食べたあと喉が渇いてしまう。それでも金に不自由のストリートチルドレン時代、わずかなコインでこれを買って、義兄弟たちと分けて食べたのがいい思い出だった。やつら、今元気かな……

(彼の人生にストリートチルドレン時代などなかった。ボンボンだった)

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お湯入れるとこんな感じ。ちょっと入れ過ぎた。より虚無感が強化された。食べてみよう。味薄っ。

残念な感じが否めないが、火鍋に入れると結構いける。

で、なんで今王子麺の記事を書いたって言うと、この後でますので、よく覚えておいてください。

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