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KAI‐GAIのオタクがえんとつ町のプペルを観た感想

相変わらずシンエヴァのが観れないしウマ娘もやれない。SNSで俺だけが話題についていけなくてクラスで浮いてる子状態。フォロワーが羨ましくて仕方ない。遂に公式がネタバレ解禁。SNSは地雷で溢れかえり。腕だけゲリオン、ロングヘア綾波、ゲンドウのグラサンの向こう、サクラバクシンオー。膨れ上がるENVY、やり場のない気持ち。シンエヴァが待ち遠しいLONG NIGHT、俺の手に握る怨嗟のKNIFE。その時にニュース到来。4月1日みなみの国でプペルが公開。

ジョークではない。フォロワーの99%が観てない。誰もがよせと言うけど俺は生まれながらパンク、レジスタンス。キンコン西野って人知らない。オンラインサロンなんぼのもんじゃい。一番公平、仏陀転生、ジーザス再臨であるこの俺。先入観なし前知識なし、ビール3本携えて、アヌビスに代わってお前の作品を天秤にかけてJUDGEしてやるぜ。

結果から言うと、ビール3本もってしてもこの映画の方は重かった。アルコールで脳のねじが緩んでいる状態でもこの映画の無視できないほど非合理だった。

今作における悪役の異端審問官は妙に優しんだが間抜けだが、ルビッチがゴミ人間がつるんでいると知っているはずなのに裁縫工房やルビッチに直接に手を出さず、代わりに煙突掃除員のリーダーのダンさんを事故に見せかけた暗殺を仕掛けた。たいそう回りくどい作戦だ。家に上がり込んでもお母さんがガッツを見せて追い払われたり、始終中途半端にやってた。もっと無慈悲な世界観ならお母さんを車椅子から引きずりおろして広場で吊るした。

「夢を叶いたいなら他人がなに言いようが、どんな困難があろうが構わず突き進め」その考え方は正しい。正しいが、そう何度も、それも大声で叫んだりするもんじゃない。お父さんの優しい声でポエムっぽく言うのもだめだ。信念とか、偉大な志向は口にするたび価値が落ちて、薄っぺらくなる。ととか言うところで、この映画を作った西野はルビッチやプペルと同じメンタルなら、批判など気にしないだろ。

Disりはここまでにする。だが見方が変われば見えるものも違ってくる。ぶっ厚い黒煙を、日本の会社が外国からのアクセスをブロックするためのファイアウォールに例えれば……あら不思議!いきなり俺の現実を代弁する作品となった。空の向こうにはアクズメさん少年が憧れる日本のアニメ、ゲーム、なんか素晴らしいものがあったが、権利者どもはアクズメさんの国籍が気に入らないから煙を焚いて、見させない、触らせないようにした。

それでもアクズメ少年は諦めず、日本のコンテンツに触れたさに危険に踏みいれた。違法ダウンロードだ。100%の犯罪。日本で放送される最新のアニメを観るにはこうするしかなかった。アクズメ少年は自分の行為に恥じながら、煙の向こうの世界に思いを馳せた。

彼が大人になり、労働の対価で収入を得た。彼はクレジットカードを握り、インターネット配信サービスの門を叩いた。今度こそは正しい道を歩もう。作品に対して敬意を表し、正当は価値を払おうと心決めた。

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目の前に広がる残酷な現実。彼は打ちのめされた。海賊版、違法アクセスは創作を殺すと企業が言うが、金があって、支払う意志があっても、売ってくれないのが現状だ。アクズメは失望を抱いて家に帰って、布団に潜った。

どんない優秀な作品でも、観れない、やれない人にとっては存在しないと同じ。プペルは海を越えて、”存在”してくれた。その時点でもうシンエヴァやウマ娘など日本のオタクが内輪で盛り上げる鎖国的コンテンツより強い。だから俺はチケットを購入して敬意を表した。

ああ、国内市場で元取れたらわざわざ複雑な手順を踏まえて輸出したり、海外アクセスでサーバーに負担をかけたりする必要がないもんな。わかるよ。誤って日本文化に没入した哀れなナードの戯言だと思ってくれ。ここまで読んでくれてありがとう。じゃあ俺はBANDAIさんとCygamesさんに100tの無煙火薬を送り込んで爆破する計画を進めるから……おい何をする!?やめろ!冗談だって!やめてくれ!通報だけは……アァーッ!

えんとつ町のプペルが良かったところ:
・声優の演技が超一流
・3Dモデルはよくできている
・ぶっ厚い煙を突き破って海を越えた。




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