昨日、マックで小学生が

昨日の出来ことです。午前11時、ランチにはちょっと早いが、McDonald's©で食べるならこの時間だと店が混んでいないので好きです。新商品の生姜焼きバーガーを齧りながら、私は今週無料更新の忍者と極道を読んでいた。うげぇ、暴力的ディープキスのシーンで自分の舌まで疼いてきた。

「「「やいのやいのやいのやいのやいの!!!」」」

まるで百羽のハッカチョウが一斉鳴いてるかのような喧騒が階段の方から伝わった。振り向くとまるで百匹の軍馬が一斉に進行しているような足音と共に、20人も超える子供たちが1階から降りてきた。

「「「やいのやいのやいのやいのやいの!!!」」」

うるさい、でも私は胸襟がバイカル湖より深く、おま国と映画中スマホ以外ほぼキレることがない大人なので気にしない。そもそも子供とは制御不能交流不能、野生的本能の赴くままに生きる半人半獣の存在で、文明人の私は手に負えない。子供たちは騒ぎながら各々着席して、私が囲まれる形になった。

「「「やいのやいのやいのやいのやいの!!!」」」

子供は皆小学中高生ぐらいで、冬休み中なので制服ではなく普段着。おそらくは塾などが春節まえに景気付けでファストフードショップに連れてきただろう。私も昔は英語教室でバーガーショップの注文の授業で実際マックに連れてかれて、そこで店員さんの協力を得て英語でビッグマックを注文した。懐かしいね。

「「「やいのやいのやいのやいのやいの!!!」」」

子供たちが静まる様子が一切ない。だろうな。バーガーショップは楽しいもんな。もうゲームとか始まっている。では私の記憶に沿って当時の記憶を再現してみよう。

「炎の呼吸……壱の型ッ!」「破壊殺!乱式ィ!」「つーよく、なーれる、りゆーをし~~たぁ~」「ニンジャスレイヤー=サン!?バカな、何故あなたがここに!?」「状況判断だ」「そんな!説明は!?」「せぬ!イヤーッ!」「グワーッ!」「ニンジャスレイヤーは説明を拒否!サツバツ!」

作者普段が摂取している物がかなり混線していいるが、大体こんな感じだ。耳がそろそろ痛くなってきたので早くフライズとナゲットを食べ終わってここから出よう……と思いきや、周りが急に静まり返った。子供たちが急に黙って、立ち上がったのだ。何が起こった?

「なに騒いでんだ?おぉん?」

威厳のある女性の声が聞こえて、振り向くと8人席のところに、塾の先生らしき女性が立っていた。

「お前らが黙っただけで、店がまるで芸術館みたいに静かになったじゃんおい?さっきはまるで動物園の猿山のようだったぞ、恥ずかしくないのかあぁん?」

随分と強い言葉を使ってらっしゃる。見た感じ私よりちょっと年上で身体も小さいが、なんだこの威圧感。

「これ以上また騒ぐか?」
「「「いいえ、もうしません」」」
「ほかのお客さんに言う言葉は?」
「お騒がせして申し訳ありませんでした」
「よし。みんな座れ」

椅子に座った子供たちはしゃっべたりはするが、さっきみたいに大声ではしゃぐことがなかった。アメージング。

近年は子供は比較的に早熟でしつけと管理がずっと困難で教師も難儀して多大なストレスを抱えていると聞いたが、その先生は僅かの言葉で子供の群れに秩序をもたらした。なんたる統制スキルか。

私は最後のナゲットを名残惜しく噛みしめて嚥下し、プレートを回収台に戻して店を出た。

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