【蜘蛛人間】もう運命を受け入れた？OK、GOOD。【宇宙な】

「やあ皆、LAの僕だよ。この前はシンビオートに寄生されて大変なことになったが、何とか無事家に帰れた。そんでさっきスパイダーバースを見て来て、何か言いたい気持ちでいっぱいだからこうしてモニターの前に座っている。『LA guyがまたネタばれしようとしてひどい目に遭うぞ！イィーハァーッ！楽しみだぜ！』の人に謝っておく、今回はあまりネタバレする気分ではないだ。スタンの爺さんがな……」

　そういえば彼は今回いつもの偽ヒップホップスタイルではなく、ちゃんとしたシャツとジャケットを着ており、ネクタイまで締めている。厳粛なふんいきだ。

「そう言えば聞いたぜ。ジャパンでは来年の三月まで待たないとスパイダーバースが観れないだって？ふぅー、災難だな。ネタばれを避けるにはもはやinsutagramやtwitterを封印するしかないじゃないか？スパイダーマン映画はSONYが取り締まっているのに日本に優しくねえな、やはり『商人に祖国はない』って感じか？運命を受け入れたくない人は今すぐSONY本社にトラックを突っ込めば？いや、ジョウダンだ、通報しないでくれ」

　彼はバーボンを一口飲んで、舌で唇を潤った。ちょっときもい。

「スパイダーマン……大変だったよな。最初はSONYに映像化の権利を買われて、もうアベンジャーズと共演するのが無理かなと思ったらアイアンマンのアプレンティスとして大活躍してた。そんでゲームに出たりして……そのバックで一体だれかがどんな努力をして、このように我々がスパイダーマンを楽しめたか、一般人の僕は知る由もない。ただひたすら感謝し、金を払ってムービーを観て、スパイダーマンのお菓子を買う。いや、この間買ったのはバットマンのチョコだったっけ？あれ超まずかったよな……」

「無関係な話ばっかだな、すまん。ではスパイダーバースの話、しようか？んー、どうしたらネタバレせずにきみらにこの映画のすばらしさを伝えられるか。とにかくシアターに入る2時間前に水分を摂取をやめることを勧める。それほど内容が濃い映画だからね。一秒たりとも目をそらしたくないよ。同じ蜘蛛の遺伝子を受け継いだ人間でしかわからないコミュニケーション、スパイダーマンたちの連携……」

『マン？MAN？男だと？今回は女の子が二人もるんけれど？』

「すまない、グウェン。言い直そう。コホン、スパイダーピープルたちの連携だね、素晴らしかったよ。昨日会ったばかりの人間なのにまるで長年の戦友みたいなコンボを見せてくれる。やはりスパイダーセンスで心が通わせているだろうか。スパイダーセンス、いままでのスパイダーマンムービーでは局所でしか使わなかったが今回はバリバリ使ってる。やはりチートスキルだぜ。おっとこれ以上喋ったらネタバレになっていしまう。ひとまず三つのポイントを纏めることにしよう」

1.スパイダーピープルの三次元に広げるな戦いがすごい。六人が揃ったら超すごい。
2.それと対等に戦えるキングピンも超すごい。
3.ペニー・パーカーちゃんは超かわいい。PIXIVなどでは彼女に関する創作がまた少ないが、日本で公開する暁には爆発的に増えると予言する。

「とりあえずこんなものか。きみたちはまた数か月待たないといけない。気をしっかり持とう。それがきみらの運命だ。僕はエンドロールに入って、ポストクレジッドシーンを待っているが間に携帯をみたら（もうライトが付いたから携帯を見ても大丈夫だ）、ママから『今どこにいる？家の鍵を忘れたから早めに帰ってくれる？』というメッセージが一時間まえに届いたので急いで家に帰ることにしたため観れなかった（実話）のでもう一度映画館に行くつもりでいる。今回は本調子じゃなくて本当にごめん。アクアマンみたら元気を取り戻せるかもな。そんじゃあ、シーユーネックスタイム」