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こうしてプリチャンの平和が守られた。全てアクズメさんのおかげである

皆さんはアーケードゲーム筐体をプレイする際はハードウェアの問題、特にボタンが効かなくなってゲームの進行に支障をきたした経験がありますでしょうか?

写真は後日に撮ったものです

上がキラッとプリ☆チャン筐体のボタン配置です。左右に3つずつボタンがあります。青と緑の小さいボタンで選択し、赤の大きいボタンで決定するシステムです。けれど赤ボタンがよく枠にめり込んで使用不能になります。内蔵のスプリングが力が弱い上に力加減の知らない少年少女が怒れる雷神ソーに憑依されたかの如くボタンを強く叩いた結果でしょう。

これまで数多くの片方の赤いボタンが効かない筐体に出逢いました。片方さえ無事ならプレイに問題ないので大して気にしませんでしたが、つい先日、私は赤ボタンが両方ともめり込んでいる筐体と遭遇した。

気づいた時はすでにコインを入れ、会員証をスキャンしました。初めての事態に思考が2秒ほど停止しました。私まずはコインを入れる前にハードウェアの確認を怠った自分を呪いました。

赤ボタンが効かないとはいえ、ゲーム進めないわけではない。ゲーム内は時間制限を設けており、時間が切れると自動的に次のフェーズに進みます。モードが選べないしキャラも選べない、ただ画面の右下にカウントダウンが進んでいく。後のリズムゲームもまれに見ない低スコアになってしまうでしょう。新春初めてのプレイがこんな虚しくて悲しい結末を迎えるか?

否、思い出しましょう。この間までボタンが凹んでいた筐体はある日突然元に戻ったこともある。つまりボタンを修復する手段があるはずです。だめもとやってみましょう。

方法1:吸着

人間の皮膚は絶え間なく新陳代謝して老廃物を出し、それが汗と混ぜ合わせると粘性のある物質となる、たぶん。この間ヴァクシンを接種したら身体から磁力を発しスプーンなどがくっつくのはおそらくこれが原因。つまり人体が持っている粘性でボタンを引っ張りだせないかという試みです。手汗で若干湿った手のひらでボタンを覆い、できるだけ密着して、引っ張る……!が、だめ!人体粘性は弱すぎてボタンびくともしない!これは放射能クモに噛まれないもしくは柳龍光の空掌のような技がないと無理ですね。

方法2:ごり押し

こうなれば力業で通すしかない。ボタンと枠の間のわずかな隙間に爪を入れ、何とかして引き出してみます。カリカリカリ……お、少しは上がりましたね?では反対側もカリカリカリ……あぁ凹んでしまった。でも諦めませんよーカリカリカリカリカリカリ……段々ボタンが浮かび上がって……カタッ。でたぁー!ボタンがでたぁー!

よっしゃこれで正常にプレイできるぜ!やってみるもんだな!

逆のボタンも同じ要領で修復しました。まるで私の努力を応えるかのように、筐体からキラチケ3枚排出されました。しかしキラチケ以上に私の心は充実していました。凹んだボタンを直す能力が自分にあるということを解ったからです。

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